千葉県千葉市・中央区。

あと1歩で大台に!目指せ人口100万人。ガンバレ千葉市!(美浜区・花見川区・緑区・若葉区・稲毛区・中央区の6区で構成)の政治・商業の中心地区。
区域を走る近未来的な懸垂式(レールの下に車両がぶら下がるタイプ)の千葉都市モノレールよりもさらに高層、いざ鎌倉的いぶし銀の中世武士・千葉氏の居城・亥鼻城(現・千葉市立郷土博物館)がそびえ立ち、内房・外房のW房線コンビの暴れ発着駅「蘇我駅」を擁する事でも有名な街。
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 (いぶし銀な千葉氏の居城。今は市立郷土博物館)

今回は、大人60円・子供30円の強烈な価格設定で市民をお出迎え、いぶし銀っぷり爆発の市立郷土博物館の最寄駅「本千葉」駅そばの駄菓子屋「司商店」を御紹介します。
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 (自販機3台が目印。いぶし銀な存在感が漂う)

「司商店」の創業は昭和36年(1959年)に遡ります。
創業当時は食料品をメインに金物や化粧品まで扱っていて、いわゆる「町の何でも屋」がそのルーツ!とおじちゃんは丁寧に話してくれました。
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(時代と共に、置かれる商品も駄菓子・駄玩具メインに・・・)

一昔前までは店の目の前(現在はワンルームマンション乱立)が銭湯で、夕暮れ時にはひとっ風呂浴びた人達がそのまま「司商店」に押し寄せ、自然発生する他愛の無い会話から「町の生きた情報」を入手→おじちゃんを介してさらに他の人へも伝播、のサイクルが自然だったそう。

「ある人からの紹介で近所の居酒屋に焼き鳥の串を卸した事もありました。あれはすごかった(笑)」と、人を介する事が当たり前だった時代のいぶし銀なエピソードも、楽しそうに話してくれました。
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 (駄玩具はまとめて購入する。売り切りは難しい・・・との事)

筆者の地元である台東区・蔵前(東京3大駄菓子問屋街!)に、20年~30年ほど前まで駄菓子を仕入れに行っていたと言うおじちゃん。
地元ネタで大いに盛り上がりましたが、蔵前国技館があった30年ほど前の遠い記憶を辿ると、すっかり様変わりしていった(今やシャレオツなカフェやデザイナーズほにゃららが並び立つ)変わり行く町並みと、バブル期に地上げクラッシュで引越しを余儀なくされた旧友達を思い出し、少しセンチメンタル・ジャーニー気分。でも許してね、筆者はもう36だから・・・

「この辺りも同じです・・・住む人・町並み。すべてが変わっていくし、さびしいもんだよ。それでも通ってくれる子供達や昔からの残っている人達もいるからねぇ。体が元気な内は頑張って続けていくので、そばに来る事があったらまた寄って下さい。」とおじちゃん。

店を後にし、遠くから小さくなった「司商店」を眺めながら、変わっていくものと同じ位、変わらない(変わっちゃいけない)もの・人・思いは残っているはず。それらをしっかりと記録に残していこうと改めて誓いました。

「司商店」アクセス
JR外房線「本千葉」駅徒歩2分。京成千原線・千葉線「千葉中央」駅徒歩8分。千葉都市モノレール「県庁前」駅徒歩3分。
京葉道路「貝塚」IC・「松が丘」IC 車10分
千葉県千葉市中央区長州1-20-1