福島県の中央部に位置する郡山市は、江戸時代には奥州街道の宿場町として栄え、明治時代には猪苗代湖から水を引く安積疏水と安積開拓によって大きく姿を変えてきました、今の郡山の発展を語るうえで欠かせないこの事業は、日本遺産「未来を拓いた『一本の水路』」にも認定されています
開成の町には開成館や安積開拓入植者住宅、開成山公園など、開拓の歴史を伝える場所が残っています、猪苗代湖の水を奥羽山脈を越えて引いた安積疏水は、農業だけでなく水力発電や産業の発展にもつながり、郡山が大きな町へ成長する土台になりました
水が引かれたことで田畑が広がり、米や鯉などの食文化も育ってきました、駅周辺の市街地から少し離れると住宅地や商店が続き、昔からの道と新しい建物が混ざる郡山の日常に出会います
郡山は音楽都市としても知られ、街の中には学校や文化施設、商店街など、人が集まる場所が続いています、開拓の歴史だけを追うのではなく、子どもたちが学校へ通い、帰り道に店へ立ち寄る普段の風景にも目を向けてみます
そんな郡山市の街を歩きながら、安積開拓と一本の水路がつくった町の道をたどり、その先にある駄菓子屋を探していきます、昔は大人たちが水を引くために汗をかき、今は子どもたちがお菓子を選ぶ、時代は変わっても小さな買い物には町の暮らしが詰まっています