三重県北部に位置する桑名市は、木曽川、長良川、揖斐川が伊勢湾へ流れ込む場所にあり、古くから水運と街道が交わる交通の要衝として発展してきました、江戸時代には東海道五十三次の桑名宿が置かれ、宮宿との間を船で結ぶ七里の渡しが人や物を運んでいました
城下町でもあった桑名には、七里の渡し跡や桑名城跡など、かつての町の姿を伝える場所が残っています、港から城下へ続く道を歩けば、商いをする人たちが集まってきた町の歴史が今の街並みにつながっていることにも気づきます
桑名を代表する文化のひとつが、毎年夏に行われる石取祭で、太鼓や鉦を載せた祭車が町を練り歩く大きな祭りとして受け継がれています、桑名の千羽鶴や蛤など、町の暮らしから生まれた文化や産業もあり、水と商いが育ててきた土地らしさが残っています
駅周辺の商店街や住宅地へ入っていくと、昔からの店と新しい建物が混ざり、学校へ向かう子どもたちが歩く道もあります、祭りの日には大人たちが大きな音を鳴らす町も、普段の日は子どもがお菓子を買いに歩く、ごく普通の生活の場になっています
そんな桑名市の道を歩きながら、東海道や七里の渡しにつながる歴史をたどり、商店街や住宅地の先にある駄菓子屋を探していきます、昔は船で旅人を運び、今は子どもたちがお菓子を持って帰る、時代が変わっても町には人が歩く理由がちゃんとあります