三重県は、伊勢湾と熊野灘に面し、北勢、中勢、南勢、伊賀、東紀州など地域によって地形や暮らしが大きく異なる県です、古くから伊勢神宮への参宮が盛んで、伊勢街道や熊野古道を通って多くの人が行き交ってきました
伊勢の門前町や桑名の宿場町、伊賀の城下町、熊野の山あいの集落など、歩く場所によって町の表情も変わります、熊野古道は世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部で、街道や峠道には昔から人が歩いてきた歴史が残っています
三重県では、伊勢の餅文化、伊賀の組紐や焼き物、松阪の商い、志摩や東紀州の漁業など、土地ごとに仕事や食文化が育ってきました、海の町では港を中心に家々が集まり、山の町では街道沿いに商店が並ぶなど、産業と暮らしが町の形にもつながっています
伊勢や松阪の商店街、伊賀の住宅地、熊野の港町を歩けば、観光名所から少し離れたところに学校や昔からの商店があります、そこを歩く子どもたちにとっては、神宮も古道もまずは通学路の途中にある景色なのかもしれません
そんな三重県の町を歩きながら、街道や商店街、住宅地を抜け、その先にある駄菓子屋を探していきます、昔の旅人が道の途中で一休みしたように、子どもたちも駄菓子屋で少し立ち止まってから家へ帰る、そんな町の時間をたどっていきます