九州の北に位置する福岡県は、玄界灘や響灘、周防灘、有明海に囲まれ、福岡、北九州、筑豊、筑後の四つの地域に分かれています、古くから大陸との交流が盛んで、博多の港は中国や朝鮮半島との交易の拠点となり、街道や川の水運も人や物を運んできました
福岡市の博多では商人の町としての歴史が続き、北九州では鉄鋼などの工業が発展、筑豊では石炭が地域の産業を支え、筑後では農業や久留米絣などの地場産業が育ってきました、同じ県内でも土地によって街の成り立ちがかなり違うところが福岡らしいところです
北九州市や大牟田市には、近代化を支えた工場や炭鉱の歴史が残り、大牟田の三池炭鉱と三池港は「明治日本の産業革命遺産」の構成資産にもなっています、筑豊にも炭鉱跡や古い産業施設が残り、かつて石炭を運んだ地域の道を今も歩くことができます
博多の商店街、筑豊の住宅地、大牟田の炭鉱町、筑後の田園など、街を歩けばそれぞれの仕事と暮らしがつくってきた風景に出会います、観光地から少し離れた道には昔からの商店や学校があり、子どもたちの生活も街の一部になっています
そんな福岡県のさまざまな町を歩きながら、商店街や住宅地の中に残る駄菓子屋を探していきます、港で商売をする人も、炭鉱で働く人も、田畑で仕事をする人も、子どもにとっては帰り道に買うお菓子が大事だったはずで、そんな普段の暮らしを駄菓子屋からたどっていきます