吉野川が大きな流れをつくる徳島県は、山と海に囲まれ、江戸時代には阿波藍や塩、砂糖、葉たばこなどの産業で栄えてきました、徳島城下を中心に人が集まり、川沿いの平野には町と農村の暮らしが広がっています
徳島市の城下町から吉野川沿いへ歩けば、古くからの商店や住宅が続き、少し離れると田畑の向こうに山が見えてきます、鳴門の海や山あいの町まで含めると、同じ県内でも街の景色はかなり違います
阿波藍をはじめ、阿波踊りや阿波和紙など土地に根付いた文化も多く、四国遍路では「お接待」という人をもてなす習慣も受け継がれています、歩く人と暮らす人が同じ道を行き交ってきた土地です
徳島の街を歩いていると、観光地のすぐ近くにも商店や住宅があり、学校帰りの子どもが通る道があります、立派な文化や歴史の横で、今日のおやつを買う場所が普通に必要だったことも、この街の暮らしの一部です
そんな徳島県の日常をたどりながら、子どもたちが小銭を握って立ち寄った駄菓子屋を探してみます、藍の色や遍路道をたどる旅の途中で、最後に向かうのは案外、数百円で悩める小さな店かもしれません