東京都品川区・北品川の駄菓子屋 ~今ならわかる、その優しさをが・・・稲垣商店~

東京都品川区。

日本の大動脈である東海道新幹線「品川駅」の所在地は、実は港区なり・・・・・

その名を冠するターミナル駅は隣の区に属すというアンタッチャブルな風に吹かれ、花のお江戸の日本橋~京都へ続く東海道53次の初っ端を飾り今なお往年の面影と旅情を残す品川宿(京急線沿いの旧街道一帯)を筆頭に、縄文スパーク爆発な大森貝塚、シャレオツに開発されつつある大崎・五反田地区、近未来的輝きを放つ天王洲アイル・湾岸地区など、新旧ごちゃ混ぜ感がとても魅力的な人口約38万の街。
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 (今回は京急線「新馬場」駅そばの駄菓子屋物語)

品川駅を過ぎると、一気に深まる旧東海道の慕情。
今回御紹介しますお店は、京急線「新馬場」駅より歩いてすぐ、その旧東海道を少し入った路にある駄菓子屋「稲垣商店」です。
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 (脇街道でこの慕情感。やっぱり品川はいいのう~)
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 (思わず見とれてしまったこの雄姿。魅力的でしょ!)

「稲垣商店」のスタートは戦前に遡ります。
それは現おばちゃんのお母さんの時代。初めは煙草を、後に雑貨も加わっていき、戦後になって駄菓子を扱うようになっていきました。
向かって右側が煙草。左側が雑貨・日用品。中央部が駄菓子コーナーとなっています。

それにしても、「稲垣商店」の佇まいは素晴らしいですね。
駄菓子屋に行った事のある人なら思わず引き寄せられてしまう魅力に溢れています。
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 (さりげなく置かれた小物が非常にオシャレ。見逃すな!)

町周辺の移り変わり、子供達を取り巻く環境の変化、人気の駄菓子情報など多岐に渡りおばちゃんから教えてもらいました。

その間、駄菓子を買いに来る子供達グループもいましたが、筆者が驚いたのは近隣に住む大人(高齢の方も多かった・・・)の来店の多さ。
そして買い物に来たわけでも、お客としてでもなく、ただおばちゃんと近況報告的に一言二言、それも楽しげに会話をしては満足して帰っていく、その姿。

後に「失われた20年」と言われる現代。
経済損失以上に深刻なダメージを受けた地域社会の、受け継いでいきたかった本来の温かな姿が「稲垣商店」の周りには残っていました。
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 (こうしたジュースBOXも久々に見た気が・・・・・)

おばちゃんの言葉を借りると、「産婦人科(産婆さん)からお寺まで。全てがこの周辺で事が足りて、近所の人の事をお互いが色々よ~くわかっていた。」、昭和のあの頃。

今にして思えばプライバシーもへったくりもなかったなぁ~と思う訳ですが、俗に「無縁社会」と言われる現代の無関心社会とは、文字通り「無縁」だったんだなぁ~とも同時に思う訳で・・・

温かな話をもう一つ。
「あいさつをしなかったり、悪い事をしたら、ちゃんと目を見て会話するようにしてる。良く怒ってもいるね(笑)。ずいぶん子供達には怖がられたんじゃないかなぁ?先代は凄く優しかったから。飴と鞭みたいなものね。」と、とても優しげな眼をして筆者に話してくれたおばちゃん。

子供の頃、おばちゃんに怒られ⇒大人になり⇒親になって・・・・・
自分の子供を連れてきて、「昔みたいにうちの子供が悪さしたり、「こんにちは」が言えなかったら怒ってね!!」と言うお父さんもいるのだとか。気持ちよ~くわかります!

このお父さんだけではなく、今ならみんなも分かるはず。
怒ってくれたその優しさが。目を見てくれたその温もりが。教えてくれた大切なことが!

おばちゃんと話をしていて、筆者自身も駄菓子屋の持つ貴重な役割が改めてわかった気がします。
本当にありがとうございました。

「稲垣商店」アクセス
京急本線「新馬場」駅 徒歩5分
東京都品川区南品川2-9-11




コメント

  1. らいふ より:

    はじめまして♪ まさに私達の実店舗に近いお店で感動しました!大阪住吉の だがしや で御座います。またご指導ご鞭撻の程よろしくお願い申し上げます♪ 店主

  2. 土橋 真 より:

    らいふさん。
    コメントありがとうございます!

    そうですか、大阪の住吉ですか。いやー、うれしいですよ。

    関東周辺をまわるのが精一杯で、関西駄菓子屋巡りできていませんが、いつの日か遊びにうかがいますね!

  3. らいふ より:

    NHKマッサンの地元です♪ 土橋様~是非! あべのハルカス~関空迄!無料でナビ致しますので。御連絡下さいませ♪今速(笑)

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