【閉店】 神奈川県横浜市(神奈川区)・三ツ沢の駄菓子屋 ~「おかげさまです」の心 千葉商店~


「お陰様です・持ちつ持たれつ」を大切にされていて、今なお神奈川区・三ツ沢地区の子供達の思い出の駄菓子屋『千葉商店』、閉店を確認しました。

筆者が初めて訪問したのが2013年の1月の事。
とても温かで優しいおばちゃんに一気に引き込まれ、その御歳(当時88歳)を聞き、驚いたのを覚えております。


以来、何度か訪問させてもらう度に、『これも持ってきなさいね』と。


子供が産まれた事を報告すると、『これはその子にあげて。あなたが食べちゃだめよ(笑)』とたまごボーロを頂いた事を昨日のことの様に思い出します。

その後、店が開かない事が多くなり、2018年に閉店を確認しました‥


おばちゃん。
本当に、本当にありがとうございました



以下・過去記事です。
言わずと知れた国際都市・横浜。

市町村の中では大阪市(人口約270万)を抑え日本NO1の人口約370万を擁し、東京23区に迫る18区の恋人も濡れるシャレオツな街角(行政区)を誇る湾岸都市。と思いきやペリーも真っ青、市内18区中6区しか海に面していないというハードボイルドな一面も。

今回はその横浜市の神奈川区・三ツ沢にある駄菓子屋「千葉商店」を御紹介します。
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 (風格すら漂う佇まい。いいねぇ)

「千葉商店」の創業は今からおよそ60年前に遡ります。
創業当初は、目の前にある「三ツ沢小学校」向けの学用品を扱う店だったそうです。
のちにプラモデルや駄菓子を扱うようになって早40年。今では多くの三ツ沢っ子や地元の人々に愛される名物駄菓子屋になっています。

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 (昭和の昔と変わらぬ懐かしい雰囲気を残す。)

愛され続ける理由は、1にも2にも今年(平成25年現在)で御年88歳になるおばちゃんの存在が挙げられます。

「おかげさまで、子供達にはいつも元気をもらってるよ。今も昔も、来てくれる子供達はみんな自分の子供みたいなもんだね」とニコニコしながら筆者にそう話してくれました。
「おかげさまです」と「持ちつ持たれつ」がモットーでもあるおばちゃん。美しき日本の心というか・・・頭が下がります。ありがとうございます。

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 (心くすぐる、この木箱。いいですなぁ。)

筆者が訪れたある日の夕暮れ時。
「千葉商店」に小さな女の子がお父さんに連れられて入ってきました。話を聞いた所、おばちゃんとは家族ぐるみの付き合いで、車で30分ほど離れた場所に引っ越した現在も、時に子供を連れて訪れるとの事。

その日一緒ではなかったお母さんとお兄ちゃんに「お土産を買って行くんだ!」と言って必死に駄菓子を選ぶ女の子(いい子ですね)と、それを遠くから声をかけあくまでも間接的に手助けするおばちゃん。

その姿を見守りながら「こういう場所は大事ですよね。子供にとっても僕らにとっても」とお父さんは筆者に語ってくれました。
本当にその通りですね。

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 (日暮れとともに閉店がここの流儀)

父娘を見送った後も、おばちゃんと日が暮れるまで話をしていました。

計算や挨拶をはじめ、思い返せば筆者は多くの事を駄菓子屋で教えてもらいました。(間接的ですが)
それは今の30~40代にとって多かれ少なかれ、共通することなのだと思います。
そして、今まさに混迷を極めるこの時代に、あの昭和を彩った人の温もりを駄菓子屋を通して学ぶべきなのかも知れませんね。

筆者は恥ずかしながら、「おかげさま」という事を改めて「千葉商店」のおばちゃんに教わった気がします。また、遊びに行きますので、元気でいてくださいね!

「千葉商店」アクセス
横浜市営地下鉄ブルーライン「三ッ沢上町」「三ッ沢下町」駅徒歩6分
第三京浜道路「保土ヶ谷IC」「三ツ沢IC」下車 車で5分
神奈川県横浜市神奈川区三ツ沢中町5-9
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コメント

  1. 通りすがり より:

    駄菓子屋さんは小さな商店に限りますね。人と人を繋ぐ場所でもあり憩いの場だと思います。
    段々と減ってきているとのことで寂しいです。駄菓子屋さんは文化だと思うので残していきたいものですね。
    大きな商業施設に入ってるのは、あれはあれでいいのかもしれないですが、本物には程遠いのではないでしょうか。
    そういう大きな商業施設が個人商店を潰しておいて、いいとこ取りしているのがなんとも言えないです。
    私も昭和の生まれなのですが、駄菓子屋さんに行きたくなり検索していて、こちらに辿り着きました。
    車がないので電車で行ける範囲にはなりますが、参考にさせて頂きます。

  2. 土橋 真 より:

    通りすがり様。

    コメントありがとうございます。
    私の定義する駄菓子屋の条件
    1.食住近接(家と店が同じパターン)
    2. いつ行っても同じ人物が店番
    ※おじいちゃん、おばあちゃんなら、尚良しといったレベル。
    です。
    だから、大型のSCに入っている大型店は駄菓子屋ではないのです。
    スーパー銭湯のことを銭湯というのに等しく。全く別物なんですよね!

    しかし、肝心の駄菓子メーカーも大型店やコンビニがないと商売たち行かずで、難しいとも思います。

    本当に嫌な時代です。本の少し前の昭和を生きた人がまだ現役でこれだけいるのに、「古きよき時代」と懐かしむだけでなにもしないとは!と憤慨してもしょうがないですね。

    だから私や通りすがりさんのように気づく人間を一人でも多くとりもどすため、日々誰からも誉められるわけでもない駄菓子屋めぐりを続けています。

    長くなりましたが、駄菓子屋巡り楽しんでください!

  3. ポン より:

    もう建物すらなくなってしまいましたね。
    本当に駄菓子屋は少なくなりました。
    悲しいです。

  4. 土橋 真 より:

    ポンさん。
    そうだったんですね・・・・

    何度か訪れていたのですが、ずっと閉まったままでしたから。
    本当に悲しいですが、おばちゃんには感謝の気持ちをみんな持ち続けていると思います。

    ありがとう・・
    おばちゃん。
    > もう建物すらなくなってしまいましたね。
    > 本当に駄菓子屋は少なくなりました。
    > 悲しいです。

  5. 浜っ子 より:

    土橋さん初めまして。
    私、母親の実家が三ツ沢(南町)に有った関係で三ツ沢に遊びに行く度に頻繁に通った駄菓子屋さんが現在どうなっているのかふと気になり、店の有った場所をGoogleマップで確認すると、そこにはマンションが・・

    これも時代の流れだよな・・と思いつつ関連用語で画像検索をしていた所、こちらのブログに辿り着きました。

    画像を見た瞬間に「あっ!この店だ!」と瞬時に思い出し、マップの位置からも私の通っていた駄菓子屋さんは千葉商店さんで間違い有りませんでした。とは言え最後に訪れたのは私が中学3年生だった昭和63年の正月だったと思います。あれから随分と経ち私もすっかりオジサンになってしまいましたが、比較的最近までお店の方は頑張られていたのですね。

    店は無くなってしまいましたが店を利用した人達の心の中には楽しい想い出が永遠に残り続けると思います。貴重なブログをアップして頂き、ありがとうございました(^_^)

  6. 土橋真 より:

    浜っ子様。

    コメント・千葉商店への思い出、ありがとうございます。

    御年が御年だったので、数年前から店を閉められていたのですが、マンションになっていたとは・・
    私も浜っ子様のコメントで知りました。

    おばちゃんはとっても温かな人で、地元の子供達から大人気でしたね。
    おそらく、昔からそんな頭感じのお店だったのでしょう。

    廃業される駄菓子屋さんが多い中、記録に残し続けるのが我が使命とも思い、これからも1軒1軒お話を聞いていこうと思っております。

  7. 転校生 より:

    千葉ショッピングセンターと店のじいちゃんが良く言っていたのを思い出しました。
    お釣を「はい、30円のお尻」と言ってキッズ達を笑わせてました。
    三年生の時に転校してそれっきりですがなくなったのは残念です。

  8. 土橋真 より:

    コメントありがとうございます。
    ユーモアに溢れる素敵なおじちゃんだったんですね。なんともほのぼのするいいメモリー。

    この辺りも色々と変わって来ています。
    想い出とはありがたきものですね…

  9. 卒業生 より:

    よく千葉さんに行っていた者です。
    じいさん良く「30円のお尻」って言ってましたねー。懐かしい。
    一昨年某所で、おばあちゃんにばったりお会いしました。その時はお元気そうでしたよ。

  10. 土橋真 より:

    >>卒業生様

    コメント、ありがとうございます!

    在りし日のおじちゃんのギャグの思い出、実にたくさんの方から連絡を頂き、素敵なお店だったのだな〜とほっこりしております。

    また、おばちゃんお元気そうで何よりです!!

    素敵な店で育った人は素敵な人間になる。

    そう確信するメッセージでした。ありがとうございます

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