備中・備前のさらに昔。
時は律令体制下。

広島県東部+香川県島嶼部+兵庫県の一部、そして岡山県のほぼ全域を指して曰く、【吉備の国】と。

吉備の国には、犬・猿・雉を前払い報酬(きびだんご)で意のままに操り、『きつい・きたない・きけん』な究極的3K職場である【鬼ヶ島】へと送り込み鬼を投げ倒し、「めでたし。めでたし」と手柄は独り占め‥という古今無双のブラック上司として有名な桃太‥‥

って、なんてこと言いはるんや。
違うやろ。

勧善懲悪界のスーパースター・日本一の桃太郎さんが仲間に分け与えた『きびだんご』が名産として有名ですよね。

その『きびだんご』は、実に駄菓子の世界と融和性が高く、数社のメーカーさんがその名を冠した商品を出しているのですが、実際は別物。
北海道(開拓時代)の屯田兵達が一致団結する際の【起備団合】に由来してますので、その辺りは筆者の過去記事を参照して頂きたく。

今回は紹介しますは、『きびだんご』の名は敢えて使わず、さりとて『きびだんご』に味も形も近いと言っても過言ではありませぬ。

【駄菓子の里】こと名古屋市西区・押切にて、昭和31年(1956年)設立。

ジャンボネオンゼリーや、こんにゃくゼリーシリーズでもおなじみのレジェンド企業・ヤマヨ製菓株式会社(HP)プレゼンツの『きなこちゃん』です。
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(日本一の幟を桃太郎。猿・犬・雉も羽織を纏うこだわりっぷり)

きびだんご=吉備団子or黍団子。

色々とネットで調べておりますと、桃太郎が持っていたのは『黍』を原料とした団子であり、現在岡山の名産・土産として買える『きびだんご』とは一線を画す(と考えられている)との事ですが、ここではきな粉をまぶした一般的な『きびだんご』をベースに考えさせて頂きます。

参照は下記をご覧ください。

【日本一】の幟と、羽織を纏い、キリッと凛々しい我らがパイセン・桃太郎。

「お〜。御立派です。桃太郎さん、カッコイイ〜!」とでも言っているのでしょうかね〜。

同じく羽織を纏い、パチパチと主人を激励している犬・猿・雉の姿に、テンションはMAX。

早速、食べてみましょう!
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(「やわらかもち」仕様。遺伝子組み換え大豆は不使用!パチパチパチ〜。)

きな粉(大豆)ともち粉のコンビネーションは、あたかも、犬・雉・猿との連携技・桃太郎ストラッシュが如し。

とても柔らかで、口の中でとろける様なもちが素晴らしい‥これは本当に美味しいです。

足の早くなる夏場は販売しない、いわゆる季節商品。

少し前までは4ケ入り=30円(メーカー希望小売価格・税抜き)でしたが、昨今の異常な原材料・経費のコストアップを受けて、今は3ケ入りで価格据え置きなり。

ヤマヨ製菓の企業努力に最大級のRespectと賛辞を送りたいと思います。

本当にありがとうございます。これからも美味しい駄菓子をよろしくお願い致します。

〜商品情報〜

名称 菓子

原材料名
水飴(国内製造)、砂糖、もち粉、きな粉(大豆をふくむ)/酒精、乳化剤

栄養成分表示 1袋(3個あたり)
熱量 56.7kcal
たんぱく質 0.6g
脂質 0.2g
炭水化物 13.1g
食塩相当量 0.003g

製造者
ヤマヨ製菓株式会社
愛知県名古屋市西区押切2-1-14

余談ですが、ヤマヨ製菓のHPには、【駄菓子の里】と名高い、名古屋市西区(明道町・押切・幅下エリア)について、とても良く書かれたレポートが掲載されています。

名古屋市・西区を知らない方にとっても非常にわかりやすい記事となっておりますので、是非にご参照くださいませ。