【芸人だよ、バカヤロー!】
浅草ロック座より飛び出し、日本一の漫才師へと上り詰めた下町のスター・ビートたけしさんの故郷である東京都足立区。江戸四宿として賑わった【千住宿】は、今や一大ターミナル【北千住駅】へと躍進。
令和の御代、世田谷とか吉祥寺とかシャレオツで人気のエリアに引けを取らないレベルの【若者が住みたい街ランキング】上位常連タウンになりましたよ。
梅田・梅島・西新井‥
いつでも参拝客でにぎわう関東厄除け3大師の一つ『西新井大師』や、縁日などで有名な元祖超B級ソウルフード『文化フライ』、綾瀬川・荒川・隅田川に洗われた義理人情と歴史・文化が見事に溶け込む人口約69万人。
キャンディーズのスーちゃん(故・田中好子さん)、ANZEN漫才(みやぞんさん・あらぽんさん共に)、いぶし銀・布施博さん、売れっ子女優波留さんなど、各分野で活躍する多くのタレント達を輩出続ける町。

(浅草の、いや下町のスターであるビートたけしさん。浅草で大弾幕に包まれて)
荒川・毛無川を挟んで埼玉県(川口市・草加市)との県境に位置している足立区の『北の都』こと竹ノ塚の中心地、東武伊勢崎線『竹ノ塚駅』より、てくてく歩く事10分強。
たこ焼き・お好み焼きのいい香りがしてきたら、それは駄菓子屋【ひばり】が近くにあるサインです。
大阪を中心に、関西ではソウルフードとしてお馴染みの【たこせん】を、駄菓子屋として関東で初めて売り出したと言われている、1950年頃創業※の東京下町が誇る駄菓子屋の姿、とくとご覧ください。
※当時は軽食屋。

(味のある看板。たこ焼・お好み焼の暖簾も素敵ですよね〜)

(建物の年季とは裏腹に、とてもキレイな店外・店内。いつも感心してしまいます。)
「あらっ。土橋さんですよね!!あ〜。お久しぶりです。」
驚きつつも、満面の笑みで出迎えてくれた店主の山澤恵子さん(以下・子どもたちの呼び名に習って『おばちゃん』と表記します)。
2021年も直に暮れるであろう年の瀬の事でした。
初めてお伺いしたのが2012年の夏頃だったと記憶しているので、(2021年12月現在)もう10年近くも前になるのか〜。
やっぱり、日々子供たちをはじめ、多くの人と接しているからかな??
おばちゃん、若いわ!全然変わらないなぁ‥
諸行無常な時の流れに少しセンチメンタルになると同時に、訪れる度に感心してしまう事があります。
それは店の前や店内が、いつもキレイな状態に保たれている事なのです。
失礼を承知で申し上げますと、建物自体はかなりの貫禄(年季)を漂わせています。
しかし、小綺麗に身支度を済ませた謝恩会前の母親が如く、駄菓子の陳列を含めて、いつも整理整頓されている【ひばり】の姿。
子供達はあんまり気づいていないかもしれませんが(笑)、日々の積み重ねってとても大切な事ですよね〜。
それがわかる一例。
本気でRespectしております。

(取りやすく、選びやすく。これも整理がなされている証拠なり。)

(名店には名店たる所以あるもの。多くの著名人が訪れた奇跡の軌跡。)
コロナ禍での緊急事態宣言時。
【ひばり】も店を休業し、得体のしれない疫病の流行ピークが過ぎ去るのを待つしかなかったとの事。
「駄菓子屋もそうですが、メーカーさん・問屋さんも『ここらが潮時‥』とばかりに廃業される所も多かったですよね‥うちもいつそうなっるかわからないけど(笑)。自分のペースでやれる範囲でゆっくりと、ね(笑)。」
宣言がとけ、コロナの感染の猛威が収まってくるにつれ、無理のない形で営業を再開しました。
これには、地元の子供達をはじめ、【ひばり】のたこ焼きが大好きな常連さん達も歓喜したと思いますね。

(『いつか飛び立つ鳥になる。今は小さなひなだけど』RACING TEAMひばり寄贈。Since1991)
しかし、コロナ前には戻れない事もありまして‥
かつては、店の前のベンチに座って出来立ての名物・たこせんを頬張る竹ノ塚チルドレン達の姿や、部活帰りの中学生達の姿が本当によく見られました。
しかしコロナ禍の今、ベンチは撤去され、皆で固まって食べる姿も無くなり、テークアウト主流(多くの飲食店と同様)へと変わっていかざるを得ませんでした。
コロナがある以上は、柔軟なスタイルで変化していかなければならないって事です。
もう少し慣れてきましたが‥

(元祖【ひばりのたこせん】。このひらがな表記がいいのよね)
それなら食べ歩きしまっせ~!と思い、店を出て少しフラフラ歩きながら名物・たこせんを平らげましたが、やっぱり激ウマ!
その味はもとより、パリパリたこせんに超絶にマッチする最高の焼き加減、一片の変わりなし!
マヨあり=155円
マヨなし=140円
どちらもご自身のTPOに準じてお好きな方を頼むべし!

(キッチンと駄菓子ブースの間にレジ完備のレジェンド仕様)

(冷蔵庫の中、冬場はチョコやゼリーなど貯蔵庫に。)
駄菓子のメーカーが変わった(廃業)事。
駄菓子・アイスBOXの置き場・配置を変えた事。
変わらぬ日常が当たり前だったコロナ禍以前には戻れませんが、『ひばり』の店内は少しずつニューノーマルに向けてバージョンアップされていました。
以前、筆者もお手伝いさせてもらったテレビ朝日系の【マツコ有吉の怒り新党(新三代駄菓子屋めし)】で出演くださったのを最後に、メディアへの登場は控えられていると言う【ひばり】。
有名人に会える事や、世間に与えるインパクトなどのメリットと比例して、店・自身にも時間的・精神的制約の大きいメディア出演を控えているのも、少しでも長く店を続け、一人でも多くの子供達(かつての子供含む)に、【ひばり】プレゼンツの駄菓子屋めしを食べてもらいたいから!に他なりません。
「いつまで続けられるか?わかりませんけど(笑)。またお近くに来たら遊びに来てくださいね!」
そう笑うおばちゃん。
そして、おばちゃんの作ってくれるたこ焼き・たこせん・お好み焼き。
どっちも【東京下町の宝】であるのは間違いない!と、改めて思いました。
おばちゃん、ありがとうございました。いつまでも元気でいてくださいね!
【ひばり】アクセス
東京都足立区六月1-36-11
定休日 月曜日
営業時間・AM10:00~18:00
※コロナ禍の為、営業時間は要確認


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