東京都大田区・本羽田の駄菓子屋 〜空と海。二つの港の町で‥ 【吉田商店】〜

東京都大田区。

北の赤羽・南の蒲田』と称され、独特のオーラを放つ一大歓楽街・蒲田(区)と、モースのとっつぁんプレゼンツ【大森貝塚】でお馴染みの大森(区)が合併。

一字ずつ取り名付けられし【大田】の由来。

臨海部は東京の玄関口・羽田旅客ターミナル日本の経済を支え続ける【京浜工業地帯】に含まれる工業地帯であり、「感謝してます、縁の下の力持ち・町工場!」が区内至る所に点在。

徒歩約15分位、離れていたってへっちゃらさ!な、JR東日本東急電鉄京急電鉄の【蒲田駅】の間に広がる城南随一の歓楽街、池上線沿線の学生街、京急線一円の下町的商店街文化に、浜風香る羽田エリアの漁村的な佇まい。

そして日本屈指のセレブタウン【田園調布】が同居する多様性も、23区トップの面積があってのこと。

芸能界一の駄菓子ガールこと丸山桂里奈さんをはじめ、多くの著名な人材を輩出し続ける人口約74万3千人(23区第3位)。

東京湾と、神奈川県との県境である母なる多摩川の流れに抱かれた、ぶらり途中下車の旅にはもってこいの街。
DSC_1885(由緒正しき【穴森稲荷神社】。空港開発で移転するも、町の鎮守に変わりなし。)

羽田空港があることから『空』のイメージが強いですが、元々は穴子(あなご)を始め江戸前寿司を彩る魚の好漁場(今も釣り人多し)であり、大小の寺社仏閣が建ち並ぶ寺町としても知られる【羽田】エリアより。

創業約70年!

変わりゆく時代と街並みを見つめ続けた老舗『吉田商店』をご紹介いたします。
DSC_1879
(うだつの上がる立派な造り。4台の自販機が門番が如く店を守っている)
DSC_1880
(年季の入った木製看板。日が暮れるとライトアップされ輝きを増す!)

先ずは目に入ってくるのが、吉田商店と屋号入りの木製看板。

木の持つ独特なる味わいがなせる業でしょうか?
貫禄があるものの、見ているとなぜか温かみを感じますよね。

これって、創業当時からある歴史的な看板なのかな???と思い、聞いてみると。

「そんなに古くない(笑)。これは家を新築した18年前(※2004年)からね。それまでの昔の家の時は、もう少し間口も広くて、色々なモノを扱っていました。駄菓子をメインで置くようになったのも、新築にしてからですね。」

そう話してくれたのは、羽田生まれの羽田育ち。
とても話が面白く、優しいおばちゃん。

吉田商店】の3代目にあたり、初代=おばあちゃん、2代目=お母さんと共に店を守り、激動の時代を見つめ続けてきた、生粋の羽田っ子でもあります。

それでは、店内に入ってみましょう!
DSC_1869(正面に島式駄菓子ブースが鎮座。動線がうまく確保され、動きやすく・見やすい)
DSC_1875(駄菓子だけではない。タバコ・パン・ジュースも完備。3時の休憩時間は『吉田』へGO)

正面に島式の駄菓子BOX+段ボールで高さ調整されたパンの置台がセット。

それに沿って動線が確保されており、非常に見やすく・動きやすいナイスな配置になっております。

「高度経済成長〜はすごかったですね。(大田区一帯が)町工場や職人さんが多い町なのに、まだコンビニは無いし、店も少なくて(笑)。だから、『あれ置いて。これ置いて。』と言われて、どんどん増えていった感じ(笑)。」

「文房具とか学校用品はもちろん、軍手・金物・電球などから食料品まで置いてあって。【何でも屋】みたいでしたよ。」と、おばちゃん。

駄菓子の他に今もタバコ、ノート等の文房具、コーヒー・ジュースなどの飲料系に加え、近隣の小学校児童向けの運動靴まで扱っている【吉田商店】。

しかし。
「アイスは数年前に懇意にしていた問屋さんが廃業されたので、今は仕入れてないのよ‥」とのことでした。

問屋さん廃業問題は、小売にとって死活問題でもあるんですね‥
DSC_1872
(アイスBOXは格好のオブジェとして第二の箱生を送っている)
DSC_1870
(映えるよね〜。駄菓子とジャポニカ学習帳の相性の良さよ)

「いつもよりめかし込んでると思ったらおばちゃん、撮影か?(笑)あれもらうよ。」

「おばちゃん、いつものね。」

ちょうど3時の休憩時。

多くの作業着姿のナイスガイ達が店を訪れます。

店外設置の自販機(4台)で買うのではなく、中に入ってきておばちゃんと挨拶を交わし、「いつもの」や「あれ」で、そのお客さんが望む飲料をおばちゃんが手渡ししてて‥

なに、この阿吽の呼吸??
と、本気でびっくりしてしました。

これは、近隣の会社さんプレゼンツ。

社員さんの飲料ツケ払いシステムというやつで、顔パスでジュースを買い、それをおばちゃんがまとめて後で店に請求をする、信用売買の一種。

こうした関係性って、すごいよね〜。

「もう古くから懇意にしてくれる会社さんですから。もうお客さんと言うよりお友達よね(笑)。休みが続いて何日も顔見ないと寂しくなっちゃうわよ。」

もう、完全にマブダチ同士ですね(笑)
DSC_1866
(マルカワガム専用ケース。正規品ではなく測って作られたハンドメード仕様)
DSC_1874
(ステンドグラス的なインテリアに脱帽。天井もとても高いぞ!!)

3時休憩を過ぎれば、子供達のパラダイス銀河である放課後タイムに突入します。

お父さんに連れられた小さな男の子や、女のコ同士のおしゃまグループなど、次から次へと来店。

その中でも、子供の邪魔にならないようにとご近所さんも店に来てはおばちゃんと談笑しています。

子供達にとっても顔なじみのご近所さんがいたりで、店内では老幼直接のつながりが一層深まっている気がしました。

地域の人々がこぞって顔を出し、そこに笑顔が生まれる。
なんとも素敵な好循環ですよね!
DSC_1876
(幾何学的に配置される駄菓子が織り成す、色彩のイリュージョン!)

子供達・常連さん・ご近所さんに囲まれて、体の続くうちは店を続けたいとおばちゃんは言われました。

そこで。
3代続く老舗の常。
後継者はいるのか??という質問を投げ掛けてみると‥

「娘がね。『私が定年になるまで(約15年後)、お母さん頑張ってよ!』って(笑)。そしたら4代目継ぐ(なっても良い)と言ってくれてますが、あと何年もかかるから。正直そこまではツライよ〜(笑)」とのことでした。

よく話し、よく笑う。

そのお姿を見ていると、娘さんが店を継がれるその日まで、元気で楽しそうに店に立ち続けている気がしました。

海と空、両方の港がある町【羽田】で出会った素敵な駄菓子屋『吉田商店』。

皆さんも羽休めに訪れては如何でしょう!
DSC_1880

吉田商店』アクセス
東京都大田区本羽田3-17-7
定休日 不定休
月曜〜金曜 7:30〜18:30
土曜・日曜 10:00〜17:30
※不在の場合は「〇時に戻ります」の札を店頭にて公開





コメント

タイトルとURLをコピーしました