ビンラムネ 販売再開
製造・㈲小野塚製菓
販売・㈱岡田商店
2021年8月20日より〜

ビンラムネ世界一』の認定に加え、岡田商店・岡田社長より新たな称号ラムちゃんのマブダチ』を授与して頂きました。
ビンラムネ』を愛する全ての人を代表して御礼と祝辞を申し上げます。
そして、再開へ至る奇跡の軌跡を記そうと思います。

駄菓子屋研究家・土橋真
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(イメージキャラクターは『ラムちゃん』。お尻にストローを指し粉を吸う愛らしい🐇)


販売元・岡田商店⇒各問屋筋への出荷を8/20(金)〜START。

そこから各地の小売店・駄菓子屋さんへと販売・展開されていくので、皆さんが食べられるのはもう少し先の事だと思いますが。

平成30年(2018年)9月‥

関東駄菓子界の雄にして、僕が最も愛してやまなかった岡田商店㈱販売の『ビンラムネ』が諸事情※により販売休止となった事は記憶に新しいと思います。
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(かつてのパッケージと箱。何十個、いや何百個買って食べたことか‥)

このまま『ビンラムネ』が無くなってしまうかもしれない。
それはあまりにも惜しい‥。

好きでいてくれる子供達やコアなファン、問屋さん駄菓子屋さんの為にもなんとか『ビンラムネ』を未来に繋げていかなければ‥と。

販売中止より今日に至るまで、旧製造元から技術指導を仰ぎ、新たなモナカ・ラムネ・パッケージの製造先探し、味の試作から金型・作り方の管理など、多岐に渡り奔走に奔走を尽くした岡田社長並び社員の皆様、製造を引き受けてくれた㈲小野塚製菓に最大限のリスペクトを捧げると共に、世の中の『ビンラムネ』ファン並びに駄菓子好きな方々を代表して述べさせて頂きます。
おめでとうございます

そして、本当にありがとうございます

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(新生『ビンラムネ』。箱のデザインとパッケージの質感・厚みが変更)

幼き頃から食べ続けた『ビンラムネ』。

駄菓子屋に通わなくなった高校生になってからも、小売してくれる問屋さんで箱買いを続け、冗談でもなんでもなく『一日一ビンラムネ』(1日で10本以上食べる日もあったなぁ‥)を20年以上に渡り続けて来た僕。

2012年、岡田商店当時の社長(現・会長)と、現・社長(今やマブダチとも言える間柄)と知己を得た僕は、後に長年のビンラムネへの愛情と貢献が認められ、岡田商店よりビンラムネを世界で一番食べた男と称され、『ビンラムネ世界一』の称号を賜った次第です。

そんなビンラムネ狂‥もとい、ビンラムネ教団のトップバッターの僕が、発売休止を告げられた時に発狂せず、再開を待ち続けられたのも、社長と交わした約束があったからこその事。

「製造してくれていた『まるたけ食品工業』(群馬県高崎市。2018年の廃業)の代わりのメーカーさんが中々見つからず‥一つクリアするとまた一つ問題が見つかったり‥で。でも土橋さん。あきらめませんよ。絶対に生産+販売しますよ。絶対に。待っててください。」

販売するから待ってて!⇔待ってます!
という約束が!

その後、道半ばでコロナが襲来し中々前に進めなかった中、その言葉通り諦めずに試作に試作を重ね各所で頭を下げ、説明に周る社長の姿を、数種類の味から風味の選定・試食・打ち合わせのお手伝いをさせてもらっていたので、間近で見ておりましたよ‥あんた、素晴らしい男やで‥

そして。
ようやく出荷の目処がついた8月某日。

とある店のアクリル板越しに社長とお会いして、熱き話の後に試作品を頂いたと言う訳です。

「土橋さんに、『ビンラムネ世界一』食べた土橋さんに判定をお願いしたい」と、目の前で試食を促され、食べた次第でございます。

味⇒同じ
風味⇒同じ
大きさ⇒同じ
ラムネの量⇒増量??っぽい

結論⇒PERFECT!完璧です

ここまで来ることができてまずは一安心。軌道に乗るまで見守っておりますよ、社長!
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(モナカの中の粉‥もといラムネのフレーバーは往時と同じ。僕はそう思いますよ)

試食

そうそう。これこれ!このオイニ~!

袋を開けると仄かに漂うモナカの香りと、中の粉‥もといラムネのフレーバー。

では食べてみましょうかね。

頭を齧り取り、中のラムネを一気に口に放り込むのが下町流。
我が地元で(グレートカブキ食い)とか(カブキ食い)と呼ばれていた豪快かつトレンディでツーブロック的な食べ方で一気に食べてみましたYO

えっ?
なぜ(グレートカブキ食い)なのかですと?

一気にラムネを口に入れると、大抵の人が咽てラムネを豪快に吐き出してしまいます。
その様がプロレスラー『ザ・グレート・カブキ』さんが毒霧を吐き出す様と酷似しているからと名付けられた仕様でございます。

僕?
何個食べても咽ません。
コンディションが最悪のときはいざしらず、ほぼほぼ咽ることはありませんよ。
むしろ、ストローで少量ずつ吸っている方が危険なんですよねぇ‥って、これは秘密って事で。
なんせ、『ビンラムネ世界一』ですから(笑)

若干、袋が固くなったかな?
これは湿気対策等で、少しフィルムを厚くしたからだそう。

そして肝心の味・噛み心地は前のタイプと遜色ござらん。というか、全く同じで御座候。

少なくとも6000個は食べたであろう僕が言うのだから間違いないです(笑)
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(万感の思いが胸に去来する‥しかし、これから、これからですよ!と社長は言う
,
大量生産できない分、軌道に乗るまではロット数が少なく手に入りづらいかもしれませんが。

価格はメーカー推奨小売価格(販売店様がある程度の采配でつける)
1ヶ=80円(税抜価格)

と、以前に比べて少し価格アップ!ですが。

僕は、この価格アップや皆が儲かる体制づくりこそ、駄菓子業界の未来に繋がる道だと信じてやまないわけですが。

手間はかかるが利益は薄い‥

多くの駄菓子メーカーが、その人気とは裏腹に「(機械・体、どちらかが悪くなったら)俺の代で終わり。息子(娘)には継がせないよ(継がせたくないよ)」と廃業、もしくは跡継ぎを残されていない背景は、そこ一点です。

実はここ、駄菓子業界がこれからも続いていく為に、避けては通れない最重要問題なのです‥
たくさん売れればいいのではありません‥

その話は別の機会にキチンとさせて頂きます。

とにかく皆さん。

『ビンラムネ』発売再開でございます!

吸って吸って吸いまくれ〜!!
吸って吸って吸いまくれ〜!!

〜商品情報〜
※実用新案 第1956145号
意匠登録 第774904号
名称・菓子

原材料名・ぶどう糖、コーン(小麦粉、澱粉、その他)、加工澱粉/酸味料、膨張剤、香料、水酸化Ca、甘味料(ステビア)着色料(食用黄色5色)

栄養成分表示(100g当たり)
熱量 370kcal
たんぱく質 1.5g
脂質 0.6g
炭水化物 89.6g
食塩相当量 0g

販売者 ㈱岡田商店 
東京都足立区花畑7-16-8

製造者 ㈲小野塚製菓
東京都墨田区文化1-8-12