千葉県柏市。

かつては巨大都市・江戸へ手賀沼産の珍味（水鳥・ウナギなど）を運ぶ下総鮮魚（まな）街道のルートの一部に過ぎなかった寒村地帯。
陸軍の飛行場や軍需産業が集約していた事から戦前には「軍都」と呼ばれ、デパートやSC・シャレオツなショップが建ち並ぶ中心ステーション「柏駅」の栄えっぷりから「東の・千葉の・プチ⇒渋谷」と称されるなど、現在では県下有数のイケてる地帯へと躍進！

JR常磐線・東武アーバンパークライン（旧・野田線）・つくばエクスプレス（TX）の３路線が、都心への好アクセスを武器に若年世帯の心を掴んで今日も行く！
県下NO5・約４１万の人口を擁する街。

 （柏駅前には「高島屋」も鎮座する・・・ナイスな栄えっぷり！）

 （手賀沼へと通じ、悠々流れる大堀川が市内を縦断！いい感じ。）

市域を悠々流れ手賀沼に注ぐ大堀川と、交通量が激しい国道１６号線が交差する辺りこそ今回の物語。

遠くからでも目立つ赤いテントが目印！
柏警察署の目の前にあり、今年（２０１６年現在）で創業５１年・・・

今や柏の子供達にとっては無くてはならない大切な駄菓子屋である「阿佐見商店」を御紹介します。

 （柏警察署側より撮影。遠くからでも目立つ赤いテント！）

 （自販機と電話とガチャガチャのコントラストが素敵！！！）

ドアを開けていざ「阿佐見商店」に入店！
直ぐ目に飛び込んできたのは、きれいに陳列された駄菓子達。そしてその豊富な量たるや・・・
イカ系プラスティックの容器に整然と入れられ、まるで宝石箱の様にキラキラ輝いて見えました。

三十路のおっさん（筆者の事です）、いきなり大興奮！！！
駄菓子に超ガッツリ魅入ってしまっていたらしく、「こんにちわ。今日も寒いわね。」と、奥からおばちゃんが声をかけてくれた所で「ハッ！」と我に返る事が出来たって訳です(笑)。

駄菓子屋を巡って勉強している旨を話すと、「今、主人（おじちゃんの事）は不在ですが、ゆっくりとしていってくださいね。私にわかる事なら何でも聞いて(笑)」と、おばちゃん。
柏の移り変わりから、人気の駄菓子、果ては増税の話まで、多岐に渡り色々と教えてもらいました。

それにつけても、スゴイ量と種類だなぁ～と、改めて筆者が感嘆すると・・・・・
 
 （キラキラ輝いている駄菓子達。スゴイよね、この配置は！）

 （まさに連山！と言っても過言ではない。駄菓子のオンパレード！）

おばちゃんの口から衝撃発言が！！！
筆者が訪れし日の「阿佐見商店」。実は近所の小学校の遠足があって前日・前々日と子供達が大挙し、これでも駄菓子があまりない状態だったとの事。スゴ過ぎでしょ？

バナナはおやつか否か？大人になった現在も分かりませんが、「おやつは３００円まで！！」ルールは未だ健在との事。う～ん、素敵！

 （レジ横にはイカ系駄菓子のオンパレード。旨そうだ～）

駄菓子の買い出しが行われるのは交通量の少ない早朝。
息子さんに車を運転＋手伝ってもらっているのだそう。まさに一家総動員体制で柏っ子達の日常を支えているんですねぇ～。

「遠足などのおやつをうちで買っていく子もいます。小さい子が、ちゃんと自分で計算して、３００円以内に抑えようとする姿を見ると・・・つい、ね(笑)」何個かオマケしちゃうんだそう。

柏っ子達が愛してやまないのも頷けます！

 （店の壁には子供達との思い出がズラリ。感謝状も！）

「子供達が好きに張っていった物もあれば、成長して役者になった子・雑誌に出た子が報告がてらに張っていく事もあります。大人になってまた来てくれるって、すごくうれしいですよ」。
店内には、成長の証・告知～今を時めくアイドルスナップ、そして子供達がおじちゃん・おばちゃんへと送った感謝状に至るまで、色々と張られています。

「店に来てくれる子供達の事を、主人はいつも「自分の孫」と言っています。だから私にとっても、みんな孫みたいな存在なんですね。親子２代で来てくれる子もいるから、孫っていうより最早、子孫って言ってもいいかも(笑)」と、お二人が「店の宝物」と称す子供達からの感謝状を見つめながら話してくれました。


いつでも優しく温かく出迎えてくれて。悪さをすれば厳しく叱ってくれて・・・

駄菓子だけではなく、思い出をたくさん育んでくれる「阿佐見商店」の様な駄菓子屋こそ、子供達、いや、柏市全体にとって「宝物」なのでしょうね。

皆さんも、一度行かれてみてはいかがでしょうか！

「阿佐見商店」アクセス
JR常磐線・東武アーバンパークライン「柏駅」徒歩１０分
千葉県柏市高田９９２‐１１