神奈川県横須賀市。

これっきり、これっきり、もう、これっきりですか〜??※

と、ビビる幕府に「なわけないやろ?絶対また会いにくるんだから‥」とツンデレ全開で、港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカの目と鼻の先にある天然の良港・浦賀よりサッサと帰国。

1年後にプレイバックして日本を開国させたマシュー・ペリー提督率いる黒船艦隊VS幕末日本の、リアル横須賀ストーリー※の舞台でございます。

源氏の名門・三浦一族が統治した三浦半島の中央部に位置。

西は相模湾⇔東は東京湾に面し、江戸への入口に接する立地から、江戸中期以降に国防の拠点として開発がスタート。

明治期以降は呉・舞鶴・佐世保と共に帝国海軍の軍港(鎮守府)として、戦後は米海軍横須賀ベースとして、造船業・製鉄業のみならず、海の男達がもたらすスマートな流行を発信。

そりゃ、【~日本近代化の躍動を体感できるまち~】として日本遺産に登録されますって!
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(日露戦争の英雄・東郷平八郎元帥と旗艦【三笠】が見守る横須賀港)

追浜・衣笠・馬堀海岸
ドブ板通りに三笠公園

急傾斜地が多く、海に囲まれた温暖な気候は、甘くて美味しい【横須賀キャベツ】などの特産品を生み出すと共に、

我が横須賀のトンネルの数は日本一ィィィィイイ!!
な、独特の交通網を形成。

世界初ナウマンゾウの🦴(下顎)発掘を皮切りに、スカジャン・戦後ジャズ・日本のカレー発祥の地にして、日本最古の洋式灯台・観音崎灯台が照らすシャレオツな市域からは、

名門政治家一家・小泉一族。
ネプチューンのホリケン、堀内健さん。
洋介さん(俳優)・俊介さん(俳優)・RUEEDさん(レゲエ歌手)の窪塚兄弟。
伝説の歌姫・山口百恵さん(※)などを代表に、多くのタレント達を輩出。

県下NO5の人口約40万6千人!
隣りにある県都・横浜市に負けじ劣らぬ観光資源に恵まれた街。
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(横須賀市自然・人文博物館は必見!!ナウマンゾウ世界初発掘は横須賀なり)

今回は【長井海の手公園ソレイユの丘】でおなじみ、港町の慕情を色濃く残す長井地区より。

横須賀市⇔三浦市を結ぶ三崎街道の街道筋。

創業以来半世紀以上の歴史を有し、今なおその勇姿をくっきりと残す老舗の駄菓子屋。

子供達にはもちろんのこと、往年の日に長井地区で少年期・少女期を送った中高年世代にも愛され続ける【志村菓子店】です。
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(ベンチと窓に貼られたポスターがイイ!夏場はシャッターを閉めて防熱中)
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(アイスBOXも渋い!あれ?SMAP森君??これは素晴らしい。)

ベンチあり、アイスBOXあり、ガチャガチャあり。

近づくに連れて、ガラス戸を始め、入口付近に貼られた90年代〜2000年代初頭に掛けて大活躍したアイドル達のポスターがズラリとお出迎えしてくれます。

世紀末が、まんま青春時代だった筆者。

モー娘。嵐などのアイドル達のまだ若き日のポスター群や、レア感あふれる森くんいる時代のSMAPなど、イカした雰囲気に一撃でノックアウト‥


あれから僕たちは何かを信じてこれたかなぁ‥
夜空の向こうには明日がもう待っている‥
WOW WOW♬(←キムタク独壇場)

と、歌い出したくなる気持ちになるほど、一気にノスタルジー感に包まれてしまった事、言及の必要ないでしょう(笑)

もちろん。
いい感じなのは店外だけではありませんからね〜!

早速入店だ〜!!
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(棚・壁を有効活用したナイス陳列。イカ系とオブジェは高い箇所にあって見やすいぞ)
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(店側の扉に【ゴマキ】はっけーん。ごまっとう時代?かなりレアっぽいね)

店内に入ると心地よいほど涼しく、土間空間特有の良い匂いがしてきて、在りし日のおばあちゃん家感に、勝手に拍車がかかります。

下段が子供達に取りやすい様に駄菓子類が、上段は大人の目線に合わせる様に少し高価なイカ系(ツマミ系)が並んで、僕らを待ち構えてくれる圧巻の光景よ‥

母が始めた総合食料品屋から数えると、60年近くになりますかね?

で2代目になります


柔らかで温かい横須賀の気候のような温もりあふれる【志村菓子店】をご夫婦で切盛りしている、2代目のおじちゃん。

急な来店にもかかわらず、たくさんの事を教えてくださいました。
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(年季の入ったBOXももちろん現役。大切に使われているのがよく分かる)
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(かなり奥行きもあって広い店内。大袋の菓子もたくさんあるよ)

横須賀の中でも、このあたりは古くからの漁村エリアでね。
子供の数も多くて、昔は駄菓子屋がそこかしこにありましたよ。

街道沿いのあそこ(数軒となり)も駄菓子屋だったし。

今は駄菓子屋が少なくなったからか、休みの日に遠くから子供と一緒に来てくれるお父さん方も多いですね。

中にはお父さんの方が夢中になってるって事もあります(笑)

懐かしいんでしょうね〜。


昔、このエリアに駄菓子屋が何軒もあった事実も興味深いですが、子供引率のお父さん方が、一気に童心にタイムトリップしちゃう感覚は、よ〜く分かります(笑)

さらに店内。
大事に使われているのが一目瞭然、年季の入った駄菓子ケースがあったり、そこにまた往年のアイドル達の粋な演出があったり、駄菓子の隙間にツバメのグライダーなどの駄玩具がセットされていたり‥

もうね。
親世代の心も擽りまくりなんですよね。

素敵ですやん!
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(スナック系は外に出ていたりするので、こちらも要チェック!!)

くなってきたら、ゼリー系やチョコ系はこっち(店内)に避難(笑)

スナック系など気温の変化に強いのを前面(表)に出してます。


と、駄菓子達の輝きを持続させる為に配置変換させる、愛情という名の一手間を惜しまない所も【志村菓子店】流。

暑いのに毎日の様に遊びに来てくれる近所の子供達や、昔ウチに来てくれてた子達が大人になって、里帰り時に寄ってくれたり、自分たちの子供を連れてきてくれたりするからね。

体が動く内は、頑張って店を続けていきたいですね。

そう笑うおじちゃん。

雨にも負けず風にも負けず、雪にも夏の暑さにも負けずに年中無休で頑張られ、長井で育った新旧の子供達の為に頑張り続けるその御姿は、横須賀の宝物なのだと思いました。

港町の慕情と、温かいぬくもりを今に残す【志村菓子店】。
御二人ともどうぞお元気でいてくださいね!
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【志村菓子店】アクセス
神奈川県横須賀市長井1-8-11
定休日=基本無し
営業時間10:00~18:00