静岡県沼津市

日本一高い山・富士山からの地下水プレゼンツの数多な】と、日本一深い海・駿河湾に面するなだらかな海岸線】とが織り成す、合わせて一本スタイルな【沼津】のネーミング。

古来より陸路⇔水路を繋ぐ交通の要衝として拓け、江戸期には東海道の宿場町【沼津宿】として発展。

明治期以降は、都心へのアクセスはもちろん、箱根・富士山・駿府(静岡市)などの観光拠点への立地の快適さや、風光明媚で温暖な気候、海の幸・山の幸共に旨し!な諸条件が揃い、保養地としても大ブレイク。

政財界や文人、芸能人に加え、皇室(沼津御用邸)までも魅了するその様を世人曰く、【海のある軽井沢】と。
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(昔日の旅人たちも、この偉大な山を仰ぎ見たのであろう。内浦から望む富士山を・・)

戸田港・内浦・大瀬崎
狩野の流れに香貫のお山

船で行くからテンション爆上げ【あわしまマリンパーク
日本で2番目に古い水族館【伊豆・三津シーパラダイス
田子の浦でうちいでてみたい【千本松原】からの富士山

沼津港で新鮮な魚料理を堪能して、【沼津深海水族館】でシーラカンスの勉強して、【沼津ラクーンよしもと劇場】で爆笑までしてたら、時間がいくらあっても足りやしない(笑)

人口約18万4千人。
ラブライブ!サンシャイン!!】を筆頭に多くのアニメ・ドラマの聖地になるなど、見どころ遊びどころが満載な、伊豆半島の付け根に位置する街。
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(夕焼けにばえる富士山‥朱に染まる駿河の津こそ、美しけれ)

今回は、その沼津市・内浦にある駄菓子屋物語。

駿河湾を一望できる最高の立地に佇む1台のバス。

内部を見て驚くなかれ。

店主がせっせかDo It Yourself(DIY)して創りあげた、ファミコンあり、回転椅子あり、もちろん駄菓子ブースありの夢空間が広がっているのです。

その名も【駄菓子屋とらちゃん】

世にも珍し駄菓子屋バスの物語、始まります!!
皆様、よろしくお願いいたしバス🚌
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(信じられる?このバスの中に駄菓子屋空間が広がってるんだって!)
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(郵便ポストとブランコと駄菓子BOY。最高の映えスポット【とらちゃん】)

「内浦の小学校の生徒に、僕と同じ名前の『太雅(たいが)』君がいるんですね。

同じ名前だから、分かりやすい様に!という事で【たいが=タイガー⇒虎⇒とらちゃん】と子供達がつけてくれて、いつしかそう呼ばれる様になったんです。

だから、店名の【とらちゃん】の由来は、そこからです(笑)」
と店主である石津太雅さん。

今や、内浦の子供達のみならず、大人達からもガッツリとらちゃんと呼ばれる名物店主ですので、当ブログでもそこにのっかり、以下、店主≒とらちゃん・駄菓子屋≒【とらちゃん】とさせて頂きバス🚍

それにしても、とらちゃんと名付けた子供達のセンスは中々ハイレベルやで〜!Good Job👍
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(バスの中、靴を脱いで和室へGO!大人も子供もみんな楽しい花いちもんめ!)

生まれも育ちも駿河国焼津市。

若かりし日はバンドマンをしており、全国津々浦々を渡り歩いていたとらちゃん。

同じ県内とは言え、なぜ沼津で駄菓子屋を開店したのでしょうか?

そこに隠されていたのは、ハードロック調のバラードが如し、温かいアナザーストーリーでした。

時系列に記載しますので、御一読の程よろしくお願い致しバス。

2017年
地域おこし協力隊として内浦地区に赴任。
昼は駄菓子屋・夜はBARスタイルの【駄菓子屋&BARとらちゃん】を開業。
地域のお祭り・学校での手伝い等を経て、内浦の人々と仲良くなり交流が広がる。
2022年
火事で店が全焼‥
2023年3月
クラウドファンディングで店を再建。
世にも珍しき🚌バス🚍駄菓子屋として奮闘。
地域おこし協力隊任期満了後も内浦地区に居住し、町を盛り上げる。
地方再生事業の鏡のような存在に‥👈今ここ

駄菓子屋&BARが火事??
クラウドファンディング??

そうなのです。
とらちゃんの駄菓子屋は一度火事で全焼してしまったのです‥
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(かつての店。飲み屋な外観と緑の暖簾が最高にマッチ。)
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(かつての店内の盛り上がり。昼は子供達、夜は大人達の饗宴が繰り広げられていた)

とらちゃんの素敵な笑顔の中には、その様な絶望的な出来事を乗り越え、クラウドファンディングを使い店の再建に向けて突き進んでいった経験があるのです!

その原動力になったのは、子供達や地域の人達、そしてSNSで繋がっている全国の駄菓子屋関係の仲間達、みんなの励まし・支援だったこと、筆者ごときが言うまでもないでしょう。

一連の事は下記【READYFOR】のページをご参照ください。
「どん底でした‥

一晩にして、お店が全焼して無くなってしまったのですから‥

昼は子供達、夜は保護者の皆様や地元の常連さん、ライバー(ラブライバーのファン)の方まで、たくさんの人に可愛がってもらってた店だったから‥

保険とかそういうのも疎くて‥

でも悲観してばかりいられないじゃないですか(笑)

気がついたら、次はあれやろう、これやろうって(笑)


店内でのBAR再開も進めております。

昼間は、バスの中の駄菓子屋兼居場所としてリニューアルしました(笑)

バスの停止ボタン押し放題タイム!!
これはSNSでアップされていた【とらちゃん】バス内でのイベントですが、これを聴いたとき、四十代半ばのおっさん(筆者)は本気で思いました。

押したい。押しまくりたい‥と(笑)

この様に湧き出る泉が如く、次から次へと浮かぶアイデアを一つずつ具現化してたら、今度は時間が足りない位!

いい流れがきとりますね〜、とらちゃん。
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(バスの中がこういう空間だと、混んでても苦にならないね。これは発見!)

お母さんは70歳を過ぎた今も現役の保育士。

早くに亡くなられたお父さんは、近所の子供達を集めてイベントや一緒に遊ぶことが何より大好きだったっけ‥

保育所・幼稚園が無かった戦後すぐの大井川沿いで、「お金は払える人達が払える分だけを!」の精神で、優しさあふれる幼稚園を開業した地元の義士がおじいちゃんだったり‥と。

地域おこし協力隊の頃より、自然と周りに人が、特に子供達が集まってくるのも、とらちゃんの中に脈々と受け継がれる子供好きの血の為せる業なのかもしれません。

それにしても。
ファミコンやるのに、くつろぎすぎやで〜(笑)
君の家か!

バスの中でくつろいでいる子供達の姿を見ていると、自然とそんなツッコミが出てきてしまいバスね。
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(靴を脱いでファミコンにかじりつく少年達。昭和か。もしくは親戚の家かww)

ところで。
当記事内、ちょくちょくサブリミナル効果的に語尾の『ます』が『バス』に変換されているのにお気付きでしょうか?

実はこれ、とらちゃんが各SNSで良く言っているキラーワード。

中々使い勝手がいいわ面白いわで、パクらせて‥もとい、許可を取って使わせてもらってます(笑)

その辺りや営業日やイベント告知等含め、各SNSを要チェック!!
※とらちゃん公式Twitter 公式Instagram

これからの活躍が楽しみなとらちゃん、今後の展望や夢を話してくれました。
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(友達に語りかけるが如しポップも相当凝ってます!いいね。)

「学校や学童保育などでも勤務しながら、駄菓子屋をやっております。

少しは内浦の皆さんの役にも立てているのかなぁ?

徐々にですが、顔見知りが増えていくのが本当に嬉しいです!

【とらちゃん】が、子供達はもちろん、地域の方々のサードプレイス(第三の居場所)、観光に訪れた方々の立寄りスポットになって、地元民との交流の場になれば‥と思ってます。

【とらちゃん】はすでに子供達にとってサードプレイス。
子供達のリアクションを見れば、かけがえのない居場所・遊び場になっているのは一目瞭然ですYO
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(バスの中とも、店の中とも、思えないくつろぎっぷりが素敵!みんな、いいな~!)

最後に、とらちゃんはこう結んでくれました。

「BARが再開して、いつの日か。

内浦に各地の駄菓子関係者に来て頂いて、みんなで盛り上がりたいですね。

【駄菓子屋サミット】みたいなこと、やりたいですね(笑)」

あ〜。
BARの再開も待ち遠しい!(笑)

近い将来、交流場として観光客⇔地元民、駄菓子関係者⇔駄菓子ファンが【とらちゃん】で盛り上がる日が来ることでしょう!
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【とらちゃん】アクセス
静岡県沼津市内浦重寺556-4
営業日・営業時間は各SNSを要チェック