日本の頭脳である東京大学を中心とした上品さと下町気質が同化した、文京区〜台東区に跨り広がる『谷根千』エリア。

かつては文豪や政治家の邸宅が連なり、明治時代の香りを色濃く残す町で、長きに渡り愛され続けた駄菓子屋【木村屋】さんが閉店されました。

その魅惑的な佇まいはもとより、Made from新聞紙の袋、年季が入っているもキレイに使われている渋い猫瓶・菓子ケースなど、映えと栄えが共存したお店は、おばちゃんが2代目。

長きに渡り、地元の子供たちに愛され続けてきました。

筆者の初訪問は2012年。もう10年も前になるとは‥

2020年、地元文京区のお仕事でご一緒させて頂きました。

子供のみならず、礼が無かったりだめなことを平気でする大人にもピシャリと注意する、一本筋の入った素敵なおばちゃん。

本当に今までお疲れ様でした。

そして

ありがとうございました。

(下5枚 2020年10月撮影)

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(以下2012年8月執筆 過去記事です)

東京都文京区・千駄木。
谷根千(谷中・根津・千駄木)と呼ばれる昭和レトロ満載の人気スポットの一角であり、古くは文豪や政治家に愛され、近年ではOLや学生さんにも人気の町です。


今回はそんな谷根千の千駄木で永く移りゆく時代を見守ってきた「木村屋」さんを御紹介します

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 (これぞ駄菓子屋!ないい面構えの「木村屋」。いいね!)

ここ「木村屋」は千駄木のよみせ通りの延長線上にあり、通りを挟んだすぐ向こう側は台東区という立地。
そればかりか超下町エリアである北区・荒川区にも徒歩圏内で行けるという、洗練されたイメージの文京区にあって、「信長の野望」で例えるなら強国に囲まれた姉小路家の如くDEEPな下町エリアに包囲されている。
そんな場所とでも言いましょうか。

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 (よみせ通り。左サイドが文京区・右サイドがもう台東区。)

休日は家族連れと同じくらいの比率で若いOLやカップルが訪れると言う「木村屋」。

「子供も少なくなったし、いろんなものが変わってしまったからねぇ・・」おばちゃんの何気ない一言に、永い間この町を眺めてきた重みを感じました。

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 (駄菓子屋玩具も健在。買物はおばちゃんと1対1が基本スタイル。)

駄菓子を買っておばちゃんと話していると「これサービス」と数種類の駄菓子を貰いました。
何でも、最近は賞味期限に親ばかりか子供までもが厳しく、おばちゃんは賞味期限が切れそうなお菓子をはじくという僕等の子供時代には考えられなかった事もしているのだとか。くれたのはそんな駄菓子でした。


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 (買った駄菓子を入れてくれる袋。哀愁カサブランカここにあり。)

私には駄菓子はしけっている(若干賞味期限切れ)位が一番おいしいと思えてしょうがないのですが、平成の昨今までこれと言った食中毒も起こしていない駄菓子屋及び駄菓子業界には敬意を払わざるを得ません。

皆さんも谷根千へ行かれる際は、「木村屋」で至高のひと時過ごされては如何でしょうか。

木村屋アクセス
東京メトロ「千駄木」駅徒2分
東京都文京区千駄木3-40-19


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