2018年5月、『マツコの知らない世界』で紹介された事により、世の中に広く知られる様になった『ローカル系駄菓子再特集。

東京下町発!
別名『下町の赤福』こと、植田製菓の『あんこ玉』。

10円という価格・味・最高級の素材‥

今でこそ、東京を代表とする駄菓子として全国にファンを持つ『あんこ玉』ですが、昭和〜平成初期にかけては、諸事情より関東周辺がメインの流通域でした。
よって、関東以外で生まれ育った30~40代以上の方の多くは、実は「食べたことが無い・・」逸品の可能性が極めて高いのです!

筆者は、コロナ前に出張で各所に赴く際、東京みやげと称して『あんこ玉』を持参してましたが、地方の人の歓喜レベルは半端なかった(笑)

では、その東京下町の誇り『あんこ玉』の過去記事、ご覧くださいませ!

〜以下・過去記事〜

親から子、子から孫へ・・・

受け継がれしは姿・形のDNAのみならず。
味の好みや趣向なんかも気付けばクリソツだった!なんて事、結構ありますよね。

その様に、我が家で代々大好物として愛されている「父さんが残した熱い想い 母さんがくれたあのまなざし」的クオリティの1つに数えられるのが、東京都荒川区にある植田製菓 元祖植田のあんこ玉 なのです。
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(このパッケージを見ているだけで、たれる涎はパブロフ氏の犬クラス)

詳細は上記の過去記事に譲るとして、あんこ玉のヘビーユーザーっぷりは祖母から初まり、母⇒兄・筆者⇒甥っ子姪っ子+愚息に至るまで脈々とその「好みの系譜」が引き継がれております。

話題休閑・・・

とりあえず、あんこ玉に最敬礼!!!
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(押し合いへし合い並ぶ雄姿。これ1個10円なんだよ!!)

場所は?
ええ。もちろん存じ上げてました。

入ってみようか?
いえいえ。そんな差し出がましい事・・・・

ってな具合で、筆者の出身地(東京都台東区)の隣、荒川区にある「植田製菓」さんへ今の今まで伺ったことが無かったのですが、ライセンスさんがMCを務める読売テレビ系の「ワケあり!レッドゾーンHP」に出演させて頂いた際に、ロケで行ったんでゲスよ。ゲヘ、ゲヘへへ。
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(見てる?天国のおばあちゃん。植田製菓さんだYO!)

下町らしく人家や店舗・工場が点在する恋人も濡れる街角に、凛然としたオーラと甘美なオイニーを放つ「植田製菓」はありましたYO!

多分読者の大半は忘却の彼方でしょう・・・
イギリスの産業革命あたりで習ったマニュファクチャー(工場制手工業)の事、ほら!覚えてないでしょう?(笑)
それを地で行くMade in Japanスピリッツは「植田製菓」をはじめ東京・下町の町工場でガッツリ継承されています。
そして「あんこ玉」同様に、多くの名作と言われる駄菓子は今でも、大量生産には不向きなマニュファクチャースタイルで生産されてるって事、夢忘れるべからずだよ。

まあ、とにかく。
「植田製菓」さんに入ってみましょう!

「お邪魔しまーす!」
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(煮込んだ最上級の餡+最上級の黄粉With一流の職人がなせる業)
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(検品⇒箱詰めもマンパワースタイル。女性のしなやかさが光る!)

コトコトx100・・・・
1時間以上もじっくり煮込んだ極上の餡(企業秘密と筆者が判断した為、写真はないよ)に、究極の黄粉を加えた「あんこ玉」の原型を、細かに目利きし、オーディンの斬鉄剣が如く一刀両断する「植田製菓」の2代目・3代目の繊細さと豪快さは見てて身震いするほどでした。

そして出来上がった丸っこい「あんこ玉」を手早く正確に箱詰めするのは、この道うん十年のハイパーおばちゃ・・・ゴホゴホ、ベテラン女子達。

「味見してみな。さっきのとは違う?(笑)」と言っては何個も筆者にくれる、母性溢れる優しき方々でしたね。
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(幾多の想いをのせて、あんこ玉は君達の元へと届いているんだね!)

究極の素材を、至高の職人が仕立て上げ、世に出る「あんこ玉」、しかも1ヶ10円・・・・・

仮に「美味しんぼ」で例えれば、息子・山岡士郎が見つけだした至高の食材を、親父・海原雄山の美食倶楽部面々が炊き出しのボランティアで振る舞う様な物。
やっぱりゴイス~過ぎて何も言えないですYO・・・


「また遊びにおいで。あなたの様な人にあえて嬉しいよ。」と口々に言ってくださった「植田製菓」の皆さん。
皆さんの事も大好きになっちゃいましたYO!

なんかね。
亡き祖母の事を思い出し、少しウルッとしつつも、「あんこ玉が大好き!」と言う最高の遺伝子を組み込んでくれた事に感謝しながら筆を置くことにします。



「植田製菓工場」アクセス
京成本線「新三河島」駅 徒歩10分
日暮里・舎人ライナー「赤土小学校前」駅 徒歩5分
東京都荒川区東尾久1-15-5