2018年5月、『マツコの知らない世界』で紹介された事により、世間に広く知られる様になった『ローカル系駄菓子』。

発売以来30有余年・・・
地元岐阜ではもちろん、広く東海地方では知らない人はほとんどおらず、全国に鳴り響くその美味しさは、『美濃の誇り』とも言うべき逸品。

ハルヤの『カニチップ

以下は過去記事(2015年5月)です。

駄菓子の世界は、全国区の輝きを放つメジャー級駄菓子と、地域限定で人気を博すローカル系駄菓子(ご当地駄菓子)の、大きく分けて2極化される事を皆さんは知っていましたか?

前者は、うまい棒・ヤングドーナッツ・ポテトフライなど、全国のコンビニ・スーパーでブイブイ言っているのでお目にかかる(口にする)機会も多く、皆さんもよ~くご存じのはず。
後者は、各地方の駄菓子屋・商店や地域密着型のスーパーなどを主な活動(販売)拠点にしていて、その地域の人からは絶大な支持を受けるも、他地域の人はなかなかお目にかかれない、メタルキングの様な存在。

今回紹介しますは、東海地方のローカル系駄菓子。


彼の地では知らぬ存ぜぬ人は少なく、同地方の人たちが進学・就職で関東や関西圏で新生活をスタートさせてはじめて「Ah・・・あの味はこっちでは売っていないか・・・・・」と中日ドラゴンズの連敗が込んでしまった時と同じ様な遠い目をして故郷を想う・・・と名高い「カニチップ」です。
rps20150420_220550_818
 (筆者も初見の駄菓子。味・歯ごたえはグンバツNO1)

「カニチップ」の製造メーカーは、古来より東西交通の要所として栄え、織田信長が天下布武を唱えた岐阜城(旧・稲葉山城)でも有名、「美濃を制する者は天下を制す」と世に言わしめた岐阜県の誉れ高き「カニチップのハルヤ(ハル屋)」。

筆者も実は初見。
先日訪れた葛西の「  江戸川区 しろがねとんぼ」で発見し購入した次第。

新たな駄菓子・駄玩具の収集に余念のない店長からの情報では、「関東ではほとんど取り扱っている問屋さんがないのでハルヤさんに直に掛け合って・・・」と気合と根性でルートを開拓、店頭に置かれる様になったとの事。
Good Job!!「しろがねとんぼ」流石やわぁ~。

そこで筆者。来るべく「カニチップ」初夜を今か今かと待ち侘びてたって訳。
或る週末、女房子供が寝静まった丑三つ時に「ムヒヒヒ」と不気味な笑い声を上げながら袋を開け食べてみたって訳です。
rps20150420_220601_976
 (濃厚なカニエキスの味が染みわたる。美味し)

これは美味い!
その噛み心地・口中に広がるカニエキス・まるで穏やかな東風の様な風味etc・・・・
これで1袋=30円。その完成度たるや、同郷の偉人・竹中半兵衛の知略かと疑いたくもなるってもんYO.

天晴!ハルヤのカニチップ。百万石の駄菓子なり!

戦国3大武将を筆頭に、多くの有名武将(前田慶次もそうよ)の出身地・東海地方。
史跡や遺跡・美味しい酒・グルメ(名古屋飯)を堪能したら、少し既存の観光から寄り道をして、東海ローカル駄菓子を探しに町場を散策に行かれてみてはいかがでしょう?

今すぐ食べたい関東在住の君は、「しろがねとんぼ」に急げ!

~商品情報~

名称:油菓子

原材料名:でん粉、植物油脂、米紛、カニ、えび、砂糖、粉末しょう油、食塩、ぶどう糖、カニエキスパウダー、調味料(アミノ酸等)、膨張剤、ベニし木曽コウジ(原材料の一部に大豆、小麦を含む)

製造元:株式会社ハルヤ
岐阜県羽鳥郡岐南町野中8-45



【ローカル系駄菓子について】
.
日本各地には、その地方では絶大な人気と知名度を誇るも、他地域ではかなりマニアックな好事家じゃないと知らない駄菓子が数多く存在します・・・
.
そういう駄菓子は『ローカル系駄菓子』と呼ばれていますが、製造メーカーとしては初めから地域限定を狙っていたわけではなく、かつての輸送・販売体制などにより他地域まで行き渡らなかったことから、【ローカル】となったケースも多々あると‥ご理解ください