豊橋(市)・岡崎(市)・西尾(市)を称して曰く、三河三郡なり!!と‥

美しき三河湾を望み、抹茶の産地(西尾茶)として有名な『三河の小京都』こと愛知県西尾市。

ハイパーな余談ですが、新茶葉の摘み取りは市民総出で行われ、摘み方が下手な場合⇒『ちょちょ狩り』と呼ばれ、少し肩身の狭い思いをするのだとか・・
しかし、手先の器用な『ちょいうま』君や熟練者・年配者による『ちょちょ狩り直し』で優しくフォローされますのでご安心を!

その西尾市に本社を構える㈱かとう製菓

三河地方の名産とも言える『海老せんべい』つくりのノウハウを活かし、全国各地の特色ある味をOEM生産⇒新たな商品に生まれ変わらせたり、海外へも進出しJapanese-Flavorで現地の子供達を喜ばせたり‥

かとう製菓㈱の偉業が中々ゴイスーなので言及し忘れそうでしたが、駄菓子業界・好事家界隈では有名な、『ちょちょ狩り直し』的優しき引継をした事は、いくら語り尽くしても足りないくらいですよね。

そう
2013年、同じく愛知県下・安城市の『いずみ製菓(過去記事)』さんが菓子事業部から撤退したことにより、製造が終了した『ポテトスナック』を柔らかに受け継ぎ、さらなるフレーバー開発とサクサク感を追求、茶髪の爽やかなイメージキャラクター・ポテ君を現状維持スピリットで再雇用したかとう製菓㈱。

同じ三河っていう誼だけではなく、『ポテトスナック』が失われてしまう事が、多くの意味でもったいなく、なんとかしなければ!!と思われたからなのでしょう。

かとう製菓の一連のファインプレーに思いを馳せると、歴史好きの筆者はどうしてもあの事と被ってしまうのです!

信長との波状攻撃で滅亡させた旧武田家臣団の多くを、その実力・名跡が失われるのは天下の損失である!として、『ちょちょ狩り直し』的に礼をもって召し抱え、適材適所に配置し「人は城・人は石垣・人は堀」スピリットを信玄公より受け継ぎ実践した三河出自の徳川家康公の温情的采配を‥


話を戻して。
今回はその『ポテトスナック』のカレー風味を紹介します。
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(ポテ君が大鍋に煮込んだCURRY🍛をかき混ぜるイラストのレベルがパネーっす!)

『味』ではなく『風味』とつけるところが、かとうのオリジナリティ。

1袋=3枚入り。
メーカー希望小売価格(税抜き表示)から導き出せる1枚=10円の低コスパ路線は、質実剛健をモットーとした三河武士の面目躍如とも言うべきでしょうか??

そして。
さすがOEMで各地の国人領主達‥もといメーカーさん達とのやり取りにより磨かれた絶妙な味には定評ありますぞ。

カレー風味と銘打っているとソフトな印象受けますが、袋を開ければ辺りに漂う欧風カレー的、スパイシーなフレーバーに艱難辛苦汝を玉にす‥と家康公みたいな気持ちになるのは気のせいでしょうか?
気のせいですね。
スイマセン。
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(スパイシーなオイニーがプンプン漂う、素晴らしきQualityなり)

『ポテトスナック』はただのスナックにあらず。

口の中に入れた刹那に分かる歯ごたえ。
これが音に聞く(パッケージに書かれた)、パリッ!パリッ!との食感か‥

口中に次々と押し寄せてはジワジワ広がるCURRY仕立ての三段撃ちフレーバーには降参必至です。

他の味‥いや、かとう製菓的に言わせてもらえば『他の風味』も同様、一歩先ゆくしっかりとした味付けに、筆者の口の中は禁中並公家諸法度でござるよ‥

かとう製菓㈱さん。
駄菓子業界の未来を見据え、無くなりかけた銘菓の味・名跡を引き継ぎ、それをさらに昇華・進化させた天下無双の心意気、素晴らし過ぎです。

かとう製菓よ、天晴!
家康公もそう言ってくれる事でしょう。

三河武士‥もとい、愛知県下のメーカーが紡いだ銘菓の奇跡の軌跡‥

一つ一つ、そのフレーバー・風味を噛み締めながら、これからも楽しませてもらいますね。
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〜商品情報〜
商品名:ポテトスナック(カレー風味)

名称:油菓子

原材料名:小麦粉(国内製造)、植物油脂、小麦でん粉、乾燥ポテト、カレー風味シーズニング、食塩、香辛料、野菜パウダー、調味料(豚肉含む)、デキストリン、コーンスターチ、砂糖、食塩/調味料(アミノ酸等)、膨張剤、水酸化カルシウム、香辛料抽出物、甘味料(カンゾウ、ステビア)、香料、酸化防止剤(V.E)

内容量:(1枚3枚あたり)

栄養成分表示
エネルギー:62kcal
たんぱく質:0.7g
脂質:3.5g
炭水化物:6.9g
食塩相当量:0.4g

製造者:株式会社かとう製菓
(本社)愛知県西尾市港町6-7
(工場)三重県亀山市白木町字押之尾60-19