『ご本人の登場です!!』
と言われて、皆様が頭に思い浮かぶのはアレじゃありませんかね?
モノマネ番組。
曲の1番が終わり、「そろそろ次の人の番かな〜」と思いきや‥
間奏が長い⇒観客から微妙な歓声が湧く⇒ものまねタレントが振り抜く⇒元ネタ歌手本人が階段から降りてくる⇒軽くズッコケ〜⇒そして共演スタート!みたいな(笑)。
ベタにも程があるほどベタな、アレですよね~。
駄菓子業界にも多々あります。
まんまパロディ(モノマネ)の駄菓子達。
そして、その中にはパロディが本家本物の景品に抜擢されると言う、異形の偉業、まさに「逆輸入。ご本人の登場です!!」な物語もあったのです。
モノマネ系で比するならば。
司会は野口五郎さんでしょ。
オープニング曲は岩崎宏美さんと岩崎良美さんの岩崎姉妹で『シンデレラハネムーン』早送りバージョンを熱唱
祝辞を長渕剛さんが述べ、司会の五郎さんが「では、ご本人の登場です!僕らの事いじり倒してくれてありがとうコロッケ。ご本人の登場です!!」とコロッケさんメインのモノマネディナーショーが開演するようなレベルですよ。
ではでは。
そのレジェンドな御本家と、それを模したパロディ駄菓子を御紹介させて頂きます!
モノマネされたレジェンドカメラ=『写ルンですHi』by 富士フィルム㈱
(上記 富士フィルム様HPより。筆者が初めて撮った写真も『写ルンです』だったなぁ・・)
少し思い出して頂く意味でも、若い方々は平成初期の‥バブルが弾けたとはいえ、まだまだ日本が日本らしくカッコよかった時代を知って頂く意味でも、こちらをご覧ください
(懐かしくて、泣けてくるわ〜。吾郎ちゃんも沢口靖子ちゃんも素敵すぎやん!)
世の中を、いや世界中を一世風靡セピアした使い捨てカメラ『写ルンです』の発売は昭和61年(1986年)。
翌年登場し、後継種として最も輝きをスパークさせたのが次世代Hiシリーズ。
使ってた〜!って方も多いのではないでしょうかね?
そのHiシリーズのパロディ化をブチかましてきたのか『食ベルンですHi』byオリオン㈱。
大阪府大阪市・淀川区に本社を構え、ギャグ系駄菓子を次から次へと世に放つ、『駄菓子界のコロッケ※』の異名を持つレジェンドメーカーです。
(オリオン=『食ベルンですHi』。その色・形状・その感じ。似てるわ~)
『ミニコーラ』では、本家のコカ・コーラ社から裁判を起こされ(後に勝訴)、舞妓さんが禁煙を後押しするパッケージが目印のシガレット系『myQOS』は、本家『IQOS』より指摘され『myCOS』へと名称変更するなど、枚挙に暇なき本家とのバトルと和解。
その数多を乗り越え、「子供達のお小遣いで何個も買えるように」と30円路線を崩さず、大御所と呼ばれる地位を確立してもなお、次から次へと新たな駄菓子創りにチャレンジ⇒世に送り続けるオリオンの姿。
「許可なく披露。本人に会うとまず謝罪」を地で行くSTYLE。
怒られたり、何人からも共演NGを食らいながらも、日本中に笑いを届けたいと言うお気持ち+自身のモノマネ道を極めんとする一心で弛まぬ努力を続け、常に新境地を開拓するスーパーエンターティナーであるコロッケさん。
『ものまねタレントの代名詞的な存在になり、唯一の特徴をデフォルメする独特のパフォーマンスはピカソの領域にまで達した』
と2016年、日本芸能大賞を受賞。(参照㈱ファインステージ コロッケ)
ピ・ピカソですぞ‥
凄すぎる偉業を持ちながら、やっぱりテレビで観るとただただ大爆笑してしまうコロッケさんと。
これ、アレのパクリ‥もといインスパイア商品だろ〜。大丈夫か〜?と思いながらも、そのパッケージをみながら笑みを浮かべて完食してしまう駄菓子を作り続けるオリオンさんと。
駄菓子界のコロッケ=オリオンと言われるのも、納得承知之助でございますよね(笑)
では、『食ベルンですHi』、細部を紹介しますね。
(結構しっかりしてるんですよ。色彩もまんま『写ルンです』なり)
見てください。長方形に緑が基調のこのスタイル!
まんまそのまま・・・じゃないですか。
平成2年(1990年)発売。
本家『写ルンですHi』が全盛の頃に発売した『食ベルンですHi』。
シャッターを押すとレンズがオープンし、中から色とりどり(といっても5カラー)ラムネが出てくるって事でございます。
(見えますか?レンズの中から顔を出すラムネの姿が!しびれるぜ!)
旧式のメカには、例えばファミコンのカセットの接続が悪い時は1回抜いてカセットに息を吹きかける(科学的根拠ゼロらしいですが)事がデフォのように、旧式カメラで開いたレンズが元に戻りずらい時に推奨されるは、優しく箱をゆする事なり
パッケージにもそれが書かれているのが心憎い(笑)
裏面にも凝った演出が隠されています。
(取り出し説明図はわかる。『あしたのうらない予報』は完全なオリオンのサービスだよね)
取り出し説明図は親切の極み。
ラムネを取り出すまでの説明が丁寧に書かれています。
白眉なのが、左手の『あしたのうらない予報』。
『写ルンです』のパロデイならば、まったく必要のない要素ですよね?
それを、こうして遊び心をくっつける所に、オリオンのアイデンティティを感じざるを得ないんですよね・・・
そして、そのパロディ駄菓子を催促用の景品に採用した富士フィルムさんの度量・懐の広さは、どんなに下手くそ・つまらない・似てないモノマネタレントが出ても必ず『10点』をだす人のよさそうな審査員のおじ様(名前忘れてしまったよ・・・)が如し!ですよ。
岩崎宏美(写ルンです)コロッケ(食ベルンです)の夢の共演の様な・・・
その景品付きの『写ルンです』欲しかったなぁ・・・
ところで。
デジカメ・スマホの普及で、インスタントの使い捨てカメラの需要って?
と思い、調べてみたところ。
なんと、『写ルンです』は再ブレイク中で、特に若者に大人気なのだとか!
平成レトロなんて言葉が少し流行っておりますが、32枚使い切り・セピアな色彩・シャッターチャンスの見切りなどなど。
『写ルンです』にしかない魅力が、令和の御代も若者にウケているんだなぁと思いました。
記事を書いてて、とても爽やかで楽しい気持ちになりました!
参照記事=『写ルンです』はなぜ再び流行した?・写ルンです(Wikipedia)
商品名:食ベルンですHi
名称:ラムネ菓子
原材料名:ぶどう糖(国内製造)、砂糖、でん粉、水あめ、デキストリン、ゼラチン、酸味料、乳化剤、増粘剤(アラビアガム)、光沢剤、着色料(クチナシ、赤大根、カロチノイド)香料
栄養成分表示1箱24g当たり/エネルギー90kcal、たんぱく質0.1g、脂質0.1g、炭水化物22.2g、食塩相当量0.001g
内容量:24g
加工者:オリオン株式会社
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