大阪府・富田林市

戦国末期、『富田の芝』と呼ばれた一帯に京都興正寺第16世証秀上人が創建した別院を中心に発展した寺内町は、今なお往年の面影を色濃く残し、大阪府内唯一の『重要伝統的建造物群保存地区』に選ばれている必見エリアですぞ!

古来より人々が定住し、日本三不動の一つ『瀧谷不動尊』をはじめ歴史と文化が薫る市域からは、文武両道にしてイケメン‥非の打ち所がないサッカー界のスター・宮本恒靖氏や、独特の世界観ですべてを笑いに変える130Rの板尾創路氏など、才能豊かな人材を多く輩出。

スポーツの超名門校にして、清原・桑田のKKコンビに代表される多くのプロ野球選手を世に送りだした、PL学園もありますよ〜(現在、硬式野球部は休部中)

千早赤阪(村)で生まれ河内長野(市)で育ったと言われる河内が生んだ天下の名将・楠木正成公をリスペクトし、『楠公さんを大河ドラマに』(←筆者も賛同いたします)を市の旗印に掲げる人口約11万4千人。

雄大な金剛・葛城連峰の眺めと、石川の悠々した流れが美しき町。
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(まるで江戸時代にタイムスリップしたかのごとし。富田林寺内町。一度は行くべし!)

今回紹介しますは、大阪芸術大学太成学院大学などの最寄り駅としても知られる、近畿日本鉄道(近鉄)長野線・『喜志』駅より歩いてすぐにある駄菓子屋さん。
平成8年(1996年)創業の『風和里』さんを紹介します!

念の為。
『風和里』と書いて『ふわり』と読みます。

その名を聞くと、心が少し軽くなりませんか?

数年前になりますが、筆者が初めてその名を聞いた時も、すごく心が軽くなり温かな気持ちになりましたYO

そんな不思議な『風和里』の名の由来、ガッチリ聞いてまいりましたので、乞うご期待!!
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(モダンな建築にレトロな風情。車も1台なら駐車オーライです!)

『風和里』で会える「あけみちゃん」。

創業以来、四半世紀に渡り『喜志』周辺の子供達を見つめ続け、最早この町になくてはならない存在とも言える、今年(2021年現在)83歳になる名物女将。
皆から親しみを込めて『あけみちゃん』と呼ばれています。

娘さん(よしえさん)運営のInstagram『風和里 公式アカウント』でお友達同士の関係上、コメントなどで「あけみちゃん」と気安く呼んでいた筆者。

しかし、念のため呼んでいいかを直接御本人に確認をすると、ニッコリ笑顔で『もちろん。いいわよ~』との事でしたので、以下・「あけみちゃん」・「よっちゃん」と書かせて頂きます(笑)
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(やあ!僕はブリキの木こり!君はもしや、ド、ドバシー(ドロシー)?と、言っている気がした
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(コロナ禍における入店のお願い。あれ?ハイジとおじいさんじゃないですか??)

『風和里』と聞くと、純和風テイストな造りを想像されると思いますが、実際はオシャレで和洋折衷なSTYLEなんですよ!

郵便受けが「オズの魔法使い」に出てくるブリキ君っぽかったり、入口では『アルプスの少女ハイジ』のハイジとおじいさんが出迎えてくれます。

くちぶえはなぜ とおくまできこえるの?

この店はなぜ 『ふわり』とよばれるの?


おしえて おじいさん。
おしえて あけみちゃん。
おしえて アルムのもみの木よ

って、おじさん(筆者の事)。

いくら小さい頃、良くTVアニメでハイジを見てたからって、悪ノリが過ぎますぞ(笑)

入口付近だけで語れません

早速店内にはいって、『風和里』の魅力をお伝えしましょう!
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(中央に島式駄菓子ブース。動線を確保できる創り)
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(アイスキャンディもカルメ焼きも文房具も。見てて飽きない、これぞ商い!)

和洋と新旧が見事にMixされ、最高にカッコ良いブラウン基調の店内。

動線を意識した島式の駄菓子ブースを中央に駄玩具やアイスBOXを側面に配置。

そこに店を切り盛りする母娘の温もりが満ち溢れているのだから、代々の子供達が愛してやまないのも頷けます。


そして要チェックポイント!
店内に貼られる、筆で書かれたポップは刮目して見よ。

なんとこれ、店の奥で筆文字教室も開いている「よっちゃん」センセイの自筆なり。

筆者もビックリしましたが、なんと『風和里』創業後に習い始めたとの事‥
子供の頃から習ってた訳じゃないのね‥

温かで味のある、なんとも不思議な文体は、『風和里』店内にいるのに、『千と千尋の神隠し』の世界に入り込んでしまったかの様な錯覚に陥らせてくれます‥
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(もうね。このイカ系パッケージ群は芸術でしょ?スゴいわ〜)
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(大阪名物『大阪前田製菓』のたまごボーロの美味しさに脱帽!!)

「おかえり〜」
「〇〇ちゃん、気をつけて帰ってな〜。またな〜」

子供達や、親子連れ、大阪芸大の学生さんなど、多くのお客さんが訪れた、令和2年11月の筆者滞在時。

「ただいま〜」 
「また明日来ると思うわ〜(笑)またな〜」

入口の注意書き「コロナ禍での入店のお願い」を守り、密を避ける様に一組ずつの入店を心がけているお客さん達と、その一人一人(一組一組)に、店の外まで出て見送りの言葉をかける母娘とのやり取りがとてもやわらかく、印象的でした。

駄菓子を買いにきたのか?
おしゃべりしにきたのか?
母娘に元気な顔を見せにきたのか?

いやいや、それらがすべてを含め、子供達は『風和里』に帰って来るのでしょう。
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(什器。いわゆる駄菓子BOXも歴史と風格を兼ね揃える逸品。これはスゴイ!!)

「親にも学校にも、友達にだって言えない事ってあるでしょ?そういう事を吐き出せる場所にしたいって想いですね。そういう子や悪ガキだった子が近況を知らせに来てくれたり、自分の子供を連れて来てくれたり‥幸せでしょう〜(笑)

駄菓子屋開業、そして続けて行く事の意味を聞くと、目を細めながら子供達を見つめつつ「あけみちゃん」はそう答えてくれました。

『風和里』の日常にスポットを当てたドキュメンタリー映画『ぼくと駄菓子のいえ』を目の前で観ている様な感覚に陥ってしまいましたよ‥
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田中健太監督のドキュメンタリー映画『ぼくと駄菓子のいえ』のポスター)
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(店のお隣に民家をオシャレにアップデートした『風和里かふぇ』。次はランチいくぞ!)

併設される隠れ家系カフェ『風和里かふぇ』もいい感じですねぇ~。

子供達は駄菓子屋へ、引率しに来たママたちはシャレオツにカフェテリアへ。

我が子・我が孫の様に包み込む駄菓子屋と、我が家・我がふる里の様にくつろぎ、楽しむ子供達。

その光景を見ていると、『風和里』の名の由来・コンセプトに辿り着いた気がしました。

(和)やかな(風)が吹く心のふる(里)‥

そうだ!それを目指して名を付けたんだ!!と。

as soon as「よっちゃん」に確認すると‥

「土橋さん。深読みしすぎですよ〜(笑)。『ふる里』はイメージしましたが、実際の『風和里』は、語呂と雰囲気の良さから!名付けました。家族みんなで『それイイね!』となったんですよ」との事でした(笑)


読みは外れましたが、『風和里』のふる里感にはバッチリ触れさせてもらいました。

コロナ禍。
なかなか収束も見えず、キツイ状況が続いておりますが、子供達の心のふる里『風和里』には、今日も和やかな風が吹いていることでしょう!!


『駄菓子屋 風和里』アクセス
大阪府富田林市喜志町3-12-3
近鉄長野線「喜志」駅より 徒歩すぐ
営業日 水~日 PM12:00~18:00※
※コロナ禍にて、営業日等は変更の可能性もあります