鳴くよ(794)ウグイス平安京の時代より、洗練され深みを増した文化と四季の移ろい美しき街並み・自然とが、世界中を魅了し続ける稀有な都を世人曰く。
千年の都・京都と…

今や人口約148万を誇る政令指定都市である京都市の11区のうちの1区・下京区。

京都観光の玄関口「京都駅」から京都タワーを見上げて歩くエリアで、「お西さん・お東さん」と親しまれる東西本願寺や、一大繁華街・四条河原町〜四条烏丸などを擁する、人口約8万2千人。

古き伝統と最新テクノロジーを京風にアレンジし続ける街。
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(世界遺産・西本願寺は京都駅から徒歩圏内。街歩きに最適。)

煌びやかな四条通りから京都高島屋藤井大丸の間の道・寺町通りを進んで行くと見えてくる、まるで京囃子が聞こえてきそうな楽しげなお店。

昭和13年(1938年)創業!

地元の子供達・親子連れはもちろん、近隣からのリピーター、観光客(コロナ禍により、海外からはまだ来れませんが・・・)から愛され続ける素敵な駄菓子屋『船はし屋 』を御紹介します。
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(伝統的な京都の町に溶け込む姿が『粋』。客足が絶えない名店)
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(お面・京菓子・大入菓子がお出迎え。一気に心のボルテージが上昇)

「船はし屋」の放つ楽しげなオーラは、近づくにつれてどんどん大きくなっていきます。

ウルトラマン・スーパーマリオ・プリキュア・アンパンマンなど、王道を突っ走る人気キャラクターのお面を筆頭に、大入り菓子や東京ではお目にかかれない京菓子(関西菓子)などが入り口付近に絶賛鎮座中。

さらに奥には無数の駄菓子・玩具達が‥

道を歩く人々が、その雰囲気に先ずは目を、次に足を止め、そして店内に吸い込まれていく様に入っていく理由は、この場に来ればよく分かります(笑)

では。
店内に入ってみましょう。
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(ところ狭しと陳列される駄菓子・駄玩具。一体何種類あるのだろう?)
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(天井に最大限に有効活用。凧やお面が‥まるで博物館のよう‥)

「おおきに〜。ありがとな〜。」

駄菓子を買った小さな女の子とお父さんに声をかける、『船はし屋』2代目にあたるおじちゃん。

明るく笑顔が素敵なおばちゃんと夫婦二人三脚でお店を切り盛りしてきました。

それにしてもすごい駄菓子、いや玩具類・お土産類の量‥
お面・凧はじめ玩具類はそのディスプレイ領域を天井にまで広げ、見渡す限り360°の大パノラマ!!

見事なり。
圧巻の駄菓子屋パノラマの世界!
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(数ある中から気になる物を探す。これこそ買物の醍醐味なり)

wonderful+Fantastic!!

外国人が見たら、いや、かつて駄菓子屋に通い大人になるに連れ駄菓子屋から遠ざかってしまった大人達も大興奮されるんでしょうな!!

京都の中心とも言えるこの地で、戦前から愛され進化し続けるその姿に感動している筆者に、おじちゃん曰く。

「親子三代での常連さんも結構いらっしゃいます。でも、まだまだですわ。京都で戦前から続いているって言う場合の『戦前』って、『応仁の乱』をさす場合もざらにありますからね。うちなんて、まだまだヒヨッコですわ。(笑)」

おったまげた〜(笑)
さすが千年の都。
歴史の長さが段違いやわ〜
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(英語表記のポップも多数。中にはわかりやすくマンガもある)
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(駄菓子を入れる籠にもこだわりが・・なんとおじちゃん直筆のマンガ!)

「先祖は宇治でお茶を商っておりました。時は流れ先々代が西陣の辺りで豆屋をはじめまして。その地名から、ついた屋号が『船はし屋』です。千葉にもある『船橋市』の事ではないですよ(笑)」

店名の由来一つにしても、ユーモアを交え楽しく紹介してくれる、おじちゃん・おばちゃんのサービス精神に敬礼!!

宇治とか西陣とか教科書に出てくる地名がポンポン出てくる事に驚きを禁じえませんが、店内を見ても驚く事ばかりでしたよ。

有名で場所柄も良い事から、『船はし屋』には通りすがりの観光客、特に日本語が読めない外国の方も多く来店します。

買い物した後に邪魔にならない様に撮影してね!や、店の中での飲食禁止など、万国共通で分かりやすいマンガ風ポップが張り出されていて、優しく注意喚起されているのですわ。京風ですな~!

しかもこれ、なんと、作・おじちゃんなのです。
二重に驚きですわ!!
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(地域の方向けのコミュニティ雑誌に4コマ漫画を掲載していたことも‥)

「絵を書くのも好きで、凧にも凝ってて(笑)。凝り性なんでしょうね。京都凧の会の会長もやってたのよ」

マンガ付きの籠を筆者に見せてくれながら、おじちゃんの多趣味さと器用さを、おばちゃんはレクチャーしてくださいました。

凝り性と言うより探究心が物凄いんだな〜と筆者は感じました。

だってさ。
駄菓子の研究も凄いんですもん!!
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(関東と関西。ミルクせんべい研究を実践+公開。素晴らしきかな、この探究心)

関東と関西。

文化や食生活は言うに及ばす、駄菓子の世界でも差異はあると筆者も気づいてはおりますが(笑)、『船はし屋』では関西・関東の『ミルクせんべい』の違いを研究し、な‥なんと自家製の『京のあんず』を開発→販売しております!

「色々と駄菓子関係の記事とかはこうしてスクラップにして残しているんですよ。これもちゃんとありますよ(笑)」と、おじちゃんは奥から以前筆者が朝日新聞に載った記事をスクラップしていてくれました。
赤面の極みなり・・・

筆者が訪れた日は、たまたまおじちゃんの喜寿(77歳)の誕生日でした。
それにしても御二人とも若い×2!

そんな特別な日に訪れた偶然に、駄菓子が取りなす御縁を感じざるを得ず、とても勉強になり、なによりとても楽しい『船はし屋』訪問記でした。

皆さんも千年の都・京都で、市井の人々の笑顔を守り続けてきた素敵なお店『船はし屋』で京都の奥深さを体験しに行かれてはいかがでしょうか!

『船はし屋』アクセス
京都府京都市下京区綾小路下る中之町570
定休日・木曜日 
平日13:30~18:00 
土日12:30~18:00まで