ツンデレなあばれ天竜(天竜川)や美しき浜名湖など自然豊かな一面と、発祥=本田技研工業、本社所在地=スズキヤマハなど、国内屈指の大企業を擁する工業都市としての一面を併せ持つ80万都市・浜松市。

天下人・徳川家康公が壮年期を過ごした地としても知られ、「焼けるまで待つのがつらいホトトギス」な浜松餃子や、天下逸品のうな重、炭焼きさわやかハンバーグ(本社あり)など、国内外の美食家達を唸らせるグルメの都でもあるのです。
皆さんも観光旅行にいかがですか?
DSC_2068
(出世城としても知られる浜松城。家康公が独立~飛躍の時代を過ごした名城)

今回は市の玄関口・浜松駅や官庁街、家康公に因んで出世城と言われる浜松城を擁する市の中心エリアである中区(人口約23万5千人)、夏の風物詩である花火大会が行われる佐鳴湖のそばの佐鳴台に2012年OPEN。

焼きそばやお好み焼きだけではなく、静岡おでんや遠州焼きなど静岡県民のソウルフード(美味いし安い)もメニューに取りそろえる駄菓子屋「笑話(しょうわ)」でランチを頂いてきましたので、ご紹介しますね。
DSC_2091
(駐車場に掲げられし大きな看板にテンションと食欲が一気にMAX!!)
DSC_2089
(『笑話』のPOPな看板が素晴らしい。遠目でも楽しい店ってわかるもんね)

もし看板に『駄菓子屋』の文字や、かき氷・カレーにぜんざいなどのメニューが無ければ、寄席か劇場かと勘違いしてしまう人もいそうじゃないですか?

それだけ、この「笑話」の看板が放つインパクトと言うか存在感に圧倒されてしまい、漂ってくる焼き物系のいい匂いも重なり、一気にテンションMAXになってしまった事は致し方ないでしょう(笑)

では、店内に入ってみましょう!
DSC_2079
(壁側一面に広がる駄菓子・駄玩具群。島式の駄菓子コーナーとおでんコーナー発見
DSC_2080
(ボールやカード類をはじめ、玩具系も所せましと陳列。こりゃ最高!)

「うおー。スゲー…」
と、思わず心の声をお漏らししてしまった齢40過ぎの筆者。

だってさ…

店内向かって左側には、駄菓子・駄玩具類がビシリと並べられてるだけじゃなく、島式の駄菓子コーナーとセルフ方式のおでんコーナーがバッチコイと言わんばかりの輝きを放っていて。

店内向かって右側には、イートインできる飲食スペースがズラリ。
しかも、その壁面には笑話もとい昭和を彩ったポスター・ポップなどがビシリと貼られ、ノスタルジアなムードが凄いんですから、しょうがない(笑)

ランチをされている地元の常連さん方の邪魔にならぬ様に窓際に着席し、気になって仕方なかった遠州焼を注文。
セルフで後精算スタイルの静岡おでん(1本各70円也)もいただきま〜す!
DSC_2085
(これが静岡おでん。「『おでん』とどう違うの?」ですと?詳細は後述なり)
DSC_2075
(玉子と大根の最強コンビ。さすが海産王国・静岡。出汁も激ウマ!!)

「駄菓子屋を巡って勉強されているんですか!?それでうちに来てくれたんですね!!光栄です。ゆっくり食べていってください。」

ランチタイムでお忙しい中、隙を見て色々と話を聞かせてくれたのは「笑話」を切り盛りされる、気さくで明るい御夫婦(以下おじちゃん・おばちゃん)。

そしておじちゃんは「祖父母から子供達に至るみんなで笑いながら話せる場所にしたいという想いからですね。昭和の頃はよくあったでしょ?駄菓子屋。我々は駄菓子屋で育った世代ですし!」と、素敵すぎる「笑話」の名の由来を、その名の通り笑顔を絶やさず楽しそうに話してくれました。

創業から8年の月日が経った現在。
ランチタイム時は、地元の常連さんや、近隣から「笑話」の美味しさを聞きつけた人達で賑わい、放課後は学校帰りの子供達で賑わう。

老若男女みんなに笑顔と食べ物(駄菓子)と、いつか思い出に変わるであろう笑い話を提供する佐鳴台になくてはならない店になっています!

ちょうど遠州焼きが焼き上がった頃。
地元の常連さん方が次々に話に参戦してくれて、「笑話」店内は浜松の駄菓子屋文化~なんでもない話に至るまで多岐に渡る話題で盛り上がり、これがまた本当に勉強になりました。
ありがとうございました。
DSC_2077
(刻みたくあん配合の遠州焼き。シャキホクの完璧テイスト)

遠州焼きとは。
一般的なお好み焼きの生地の中にみじん切りしたたくあんや紅ショウガ、ネギを入れて醤油+ウスターソースで味付けした遠州のソウルフードの事

静岡おでんとは。
出汁は継ぎ足し、イワシやアジを骨ごとすり身にした黒はんぺんに代表される具材1品1品が串に出されているのが特徴の駿河のソウルフードの事。

東京のもんじゃ、名古屋のたません、大阪のたこ焼きの様に、昔の静岡には遠州焼き・静岡おでんを提供する駄菓子屋も多かったと聞きます。
もっとも、地元では単に「お好み焼き」・「おでん」と言っていたのでしょうが。

遠州焼き初体験の筆者。
たくあんのシャキシャキ感と熱々の生地が織りなす夏の終わりのハーモニーにむせび泣きそうになる位、超絶に美味しかったです!!何これ!!
DSC_2081
(イートインスペースは完全なる昭和もとい笑話ワールド!)
DSC_2087
(静岡ローカル系アイス。飯塚製菓のみかんアイスもあるYO)

「開店当時、小6だった子が成人してフラッと来てくれたり、お昼の常連さんと子供達が店内でで仲良くなり、笑い話してる姿を見ると嬉しいですよ。」

昭和の頃に開花した駄菓子屋文化は子供達が主役の場所でした。

そらから平成を経て、今や駄菓子屋は子供達のみならず地域のコミュニケーションセンターに近い役割を果たす様になってきた事実を「笑話」で再確認しました。

「駄菓子屋文化、守って行きたいですね〜。また来てくださるのを楽しみにお待ちしてます!」

別れ際、笑顔の素敵なおじちゃん・おばちゃんと交わした約束。

その折は「焼きそばにしようか?カレーにしようか?」と迷った、結構食いしん坊な筆者でございました(笑)

「笑話」アクセス
静岡県浜松市中区佐鳴台3-28-18