岐阜県岐阜市。

かの織田信長公が『天下布武』を掲げた夢の跡、金華山に聳える岐阜城は天下の名城なり。

古来より京都と東国を結ぶ交通の要害であり、鵜飼いで有名な日本三大清流の一つ長良川が育む肥沃な土地を誇るこの地を古人曰く、『美濃(岐阜)を制する者は天下を制す』と・・・

奈良・鎌倉と並び日本三大大仏の一つ正法寺の岐阜大仏や、中山道宿場町・加納宿などインスタ映えするスポットや、かつては繊維問屋が軒を連ね、美川憲一さんの柳ケ瀬ブルースで謳われるほど繁栄した市域から、Mrマリック氏・岡田奈々さん・綾野剛氏、マラソンから世界に飛び立ちスポーツ界を牽引し続ける高橋尚子さんなど、各々の道をとっても楽しい42.195kmスピリッツで走り続ける著名人を輩出続け、歴史・文化の誉れが高い、戦国時代好きには堪らない40万都市。
DSC_1766
(JR・名鉄線の岐阜駅前に鎮座する黄金の信長公。『岐阜』の名付け親でもある)
DSC_1782
(日本三厄除け弘法大師・乙津寺の参道。毎月21日には賑やかな縁日が開かれる)

今回はその岐阜市内、京都府の東寺、神奈川県の川崎大師と共に日本三厄除け弘法大師に数えられる乙津寺(鏡島弘法)の参道にある駄菓子屋物語。

現おばちゃん(2代目)のお母さんが店を始めて、早半世紀以上。
長き歴史を持つ『矢島商店』を御紹介します。
DSC_1780
(自販機に貼られている『だがし』の文字。名は体を表す究極の存在感なり!)

色々なお店が建ち並ぶ昔ながらの町並みは、歩いているだけでも本当楽しいですよね。

その一角、道行く人の「ここは何のお店でしょうか?」の問いに答えるが如く、自販機に貼られている『だがし』の文字を発見。
これなら、通りすがりの人も「お!駄菓子屋か〜」と一目瞭然!

降り注ぐ陽光が如く、なんて温かな配慮なんでしょうか。

店内で、小さな女の子とお母さんが駄菓子を選んでいるのが見え、こちとらテンション速攻でMAX。

四十路のオッサン(筆者)、早速店内に吸い込まれていきました。
DSC_1776
(WOW!!整然と陳列される駄菓子群に心躍りまくりでしたYO)
DSC_1778
(マスコットキャラも『いらっしゃい』とお出迎え。かたじけない!!)

入り口には、可愛らしい犬のマスコットキャラが『いらっしゃい』と書かれた紙をしっかりと持ってお出迎えしてくれます。

う~ん、きゃわいい!!

「いらっしゃい。いい天気ですね」

ほ~。このワンちゃんしゃべるんかい!!

と、一瞬呆けてしまいました(笑)が、声のする方に視線を移すと、ニッコリと笑みをたたえたおばちゃんが立っておられました。

そう、過去〜現在に至るまで、この辺りの子供達の成長を見つめ続けてきた『矢島商店』の2代目にあたる名物のおばちゃんです。
DSC_1769
(メディア・芸能人も多く訪れる『矢島商店』サインがものすごい!!)
DSC_1775
(アンティークな猫瓶(左の棚)を駄菓子様に利用。スゴい価値がありそう)

「これは猫瓶って言って、昔から駄菓子の入れ物として重宝してまして。ガラス製の猫瓶は今はあまり見かけなくなりましたけどね…」

その駄菓子の配置、特に棚に陳列される中がスケルトンで見やすい銀色の瓶入り(猫瓶)駄菓子群に度肝を抜かれていた筆者に、おばちゃんは丁寧に教えてくれました。

また、壁には今まで訪れたメディアや芸能人のサインがいっぱい飾られていて、もうビックリ!

「乙津寺では毎月21日(弘法大師の月命日)に縁日が出まして。それを取材にきたメディアさんが『ついで』に寄ってくれるんですよ(笑)。みんな、駄菓子見て『懐かし〜』って、子供の様な顔になってくれるのは、見てるだけで嬉しいですね」

大人達を一発で子供気分に戻してくれる駄菓子+駄菓子屋の魅力。
やはり一言では語れない、とんでもないパワーを宿しているんですね!!
DSC_1772
(さすがは東海・岐阜市!名古屋ローカル系駄菓子の『ビス君』が普通に売られているぞ)

「10年ほど前に家を新築しましてね。前の店はもっと古い(趣ある)佇まいでしたから(笑)」と、頻りに店の清潔さ・配列のシャレオツさに感心する筆者に対し、謙遜するおばちゃん。

そんな楽しいやり取りを交わしていると、店の奥からお嫁さんも出て来てくれ、「ブログ見た事ありますよ(笑)まさか、うちに来てくれるなんて!!」と言う優しいリップサービスに気を良くした筆者、3人で駄菓子談議に花を咲かせました。

いや~。
勉強になったなぁ。本当にありがとうございました!

そして話の最中、眼を駄菓子に向けると、さすが岐阜の駄菓子屋『矢島商店』。
東海ローカル系の名駄菓子がそこかしこに置かれているではありませんか!!
DSC_1771
(岐阜が生んだスーパー駄菓子『カニチップ』。当然3袋ほど購入なり)

ビス君もカニチップも東海圏では当たり前の様に売られている駄菓子が、東日本ではあまりお目にかかれない東海ローカル系の逸品なのですよ!と筆者が話すと、御二人とも顔を見合わせて「えー。そうなの!!」とビックリされておりました。

「駄菓子屋を続けていると、今日の様な素敵な出会いもあるし、昔来てくれた子が大きくなって顔を店に来てくれる事もあるし。嬉しい事沢山あるから明日からも頑張ります(笑)。また遊びに来てくださいね!」

帰りがけ、おばちゃんにかけてもらった言葉に身も心も温かくなる筆者。
感極まって購入したカニチップを開け、食べながら岐路に着く自分に「まったく・・・早すぎだろ、家まで我慢しなさいYO・・・」と自身でツッコミを入れていた事を正直に白状します(笑)。

皆さんも歴史と文化の街・岐阜へ訪れた際は、素敵な駄菓子屋『矢島商店』で楽しい時間を過ごされてはいかがでしょうか?

『矢島商店』アクセス
岐阜県岐阜市鏡島中2‐10‐13