埼玉県朝霞市。

地名の由来は、東京より移転してきた「東京ゴルフ倶楽部」の総裁だった「ゴルフの宮様」こと朝香宮鳩彦王公に起因。

皇族の御名をそのまま使用するのは畏れ多いと名付けられた「朝霞」の中心部は、かつて人馬の往来激しい旧川越街道・膝折宿として栄え、湧き水プレゼンツの「広沢の池」がある武蔵野台地~関東を代表する荒川流れる荒川低地の高低差が、な・なんと40m!?
住宅街に坂が多いのは納得の極みなり!

県内では中規模クラスの約14万人の人口ながら、故・尾崎豊さんや故・本田美奈子さんが幼少期を過ごし、日本初のK-1 WORLDMAX王者魔裟斗氏や、子供達がお世話になってます・・「おかあさんといっしょ」の元歌のお兄さん小林よしひさ氏など、バラエティに富んだ多くの著名人を輩出し続ける武蔵野フロントな街。
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(東武東上線・朝霞台駅=JR武蔵野線・北朝霞。これがわかれば君も立派な朝霞通だ!)

今回紹介する駄菓子屋は、宿題をやったり、本(漫画もね)が読めたり、おしゃべりに興じたり、もちろん買った駄菓子だってみんな仲良食べられる万能な「小上がり」完備のオシャレなお店。

今年(2019年現在)で創業6年目。
とても覚えやすい名前の駄菓子屋「久ちゃん」をご紹介します。
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(ガラス戸に手書きで「だがしや 久ちゃん」の文字が!上がるね⤴~)

「とっても楽しい42,195キロでした!」

と、マラソン・シドニーオリンピック金メダリストQちゃんこと高橋尚子さんの名言を呟きそうになる気持ちをグッと抑え、涙がこぼれない様に上を向いて歩こう!って、ちゃうちゃう。
それは筆者の祖母が大好きだった九ちゃん(故・坂本九さん)やで・・・

ここは「久ちゃん」。
ね!一発で覚えたでしょ!

では、早速入ってみましょうか!!
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(おお!木目風北欧テイストの店内。駄菓子の配置といい、すげーカッコいい~!)
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(駄菓子のみならず、駄玩具も素晴しき品揃え!何買うか迷うぞ~!!)

北欧のロッジを思わせる駄菓子エリアと、靴を脱いで上がるという完全な和テイスト「小上がり」エリアが見事にドッキング。

まさに究極の和洋折衷スタイルとでも言いましょうか。

おばちゃんに駄菓子屋を開業しようと思った経緯や内装の事を伺ってみると・・

「定年退職後、地域に恩返ししたいって気持ちと、ずっと『駄菓子屋』をやりたかった!と言う気持ちが合わさり、空き部屋を改装しOPENしました。内装?これは、建築系の仕事をしていた主人が私+子供達の要望を聞いてくれてDIYしてくれたんですよ!」と、歯切れの良い言葉で教えてくれました。

そうそう。
店名の由来は「自分の名前から(笑)」との事ですので、以下おばちゃんの事を久ちゃんと表記させてもらいます。

元々はカフェ併設スタイルでしたが、子供達とのんびり楽しくやっていこうと今は駄菓子屋一本に。

イイ感じですな~。
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(マンガも完備。この小上がりが素晴らしい!ここでくっちゃべってもイイんだよ!)
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(子供集まる所に子供服集まる(笑)。有志からのプレゼントfor you。欲しい人は急げ!)

「立ち話もなんだから!座ってくださいな」
と勧められた前述の小上がり。落ち着くんだ、ここがまた!

「子供達とのんびり!っと思ってたんですけどね~。親や先生、友達にだって話しづらい事ってあるじゃない?悩みとかツライ経験なんかもそうね。一昔前まではその受け皿を地域が担えてたんだけど、今は・・・ね。だからですかね。ここにきて好きな事して、話したい事話して、そういう子達のストレスを少しでも発散させてあげたいと思ってます。」

話が面白いだけではない、人情味が溢れる久ちゃん。
子供達が自然と集まってくるのも頷けますよね!

しかし、ここに集まってくるのは子供達だけではありません。
子供服(欲しい服は持ち買ってOKだよ)を筆頭に、マンガや昔玩具などの活きた差し入れも多く集まってきます。

それらを活かし、人の絆を生かす。
イカス駄菓子屋「久ちゃん」を構成する要素は、こうして作られていったんですね~!
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(題材はFreedom!!POPの他に子供達が書いた自由過ぎる壁紙!最高!!)
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(毎年卒業を迎える子供達に書いてもらった寄せ書きノート6年分。ス・・スゴイ!)

「好きに書いて、貼っていっていいよ~。って言ってたら、本当に壁いっぱいになってきちゃった(笑)」のは、題材も内容もオールFree!!
子供達プレゼンツの作品達に埋めつくされる店内オブジェは圧巻ですYO!

中でも筆者が特筆したいモノ。
それは、毎年卒業を控えた近所の小学6年生達が書いた寄せ書きノート。今年で6冊目になります!

「私が元気なうちに、あと何冊書いてもらえるかな・・・。寄せ書きノートを含め、子供達が書いてくれた手紙や絵は全部大切な宝物ですね。孫からも『早くガチャガチャおいてよ!!』って言われてるし(笑)。体の自由が利く限りは続けていきたいですね。駄菓子屋業って『ボケ防止』にもなるしね(笑)」

明るく楽しく元気よく。
そんな久ちゃんに元気を貰った筆者、坂本九さんの軽快な『上を向いて歩こう』のメロディを脳内BGMにリピートさせながら、家路へと帰るのでした。

皆さんも、涙がこぼれそうになったら駄菓子屋「久ちゃん」へ!!
遊びに行ってみてはいかがでしょうか?