東京都西東京市。

植生豊かな土地「穂谷」がその名の由来とされる旧・保谷市と、田んぼがほとんど無かったから説や、税の取り立てが厳しく種籾まで取られ「種なし」が変化した説など諸説入り混じる市名の由来を持つ旧・田無市が合併して2001年誕生!

石神井川・白子川・千川上水など恵み豊かな河川と、青梅街道・五日市街道などの幹線道路や都心へ一直線の西武鉄道両雄(西武池袋線・西武新宿線)が交差する交通の要所とも言える市域から、きゃりーぱみゅぱみゅさん・多部未華子さん・木村文乃さんなどの見目麗しきタレント達を輩出続ける人口約20万、「僕達って、どこから見て西なんだろう・・・?」と多くの市民が思っているであろう、武蔵野台地のど真ん中に位置する街。
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(五龍神の住まう田無神社は、開かれた神社として市民に愛されている)
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(今回は西武新宿線・柳沢駅前より。「いま、柳沢が熱い!」は必読。盛り上がってまっせ!)

今回紹介する駄菓子屋は2016年4月創業。

西武新宿線の西武柳沢駅・北口隆盛会商店街の一角に、店主の言葉をお借りすれば「秘密基地や隠れ家の様に大人も子供も、こそこそ集まれる場所。ヤギサワ(柳沢)のベース(基地)みたいな(笑)」がその名の由来。

以来。
駄菓子屋として、商店街の一員として、そして何より地域活性の拠点として、柳沢周辺においてもはや秘密基地ではなく、有名で重要な基地になっているヤギサワベースを紹介します!
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(自転車は白線の内側に!基地へ入るには不文律のルールあるよ~!)

ヤギサワベース・・・
なんてシャレオツな響きなのだろう・・・

数年前、某SNSでヤギサワベースの店主とつながり、その名を初めて知った際に思った筆者の感想です。

現在、ヤギサワベース内でデザイナー兼駄菓子屋店主として活躍中の店主。

かつては西武柳沢駅から都心のデザイン事務所に通勤されており、多くのリーマン諸兄同様に、朝早く夜遅い仕事生活を送っていたが故に文字通り、「住んでいる町の昼間の姿」を知らなかったと言います。

「子供が保育園に通っていた頃に越してきたのですが、(子供達が)成長する過程で商店街をはじめ地域の方々と少しずつ繋がりが出てきました。それからかな?この町を盛り上げていきたい!と思い始めたのは」

その想いがグレートに花を咲かせ、「本当は定年するぐらいの年齢になった時のとっておきの夢(笑)」だった駄菓子屋開業に結びついたって訳です!

素敵すぎますやろ~!
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(壁際に駄菓子、中央にはテーブルがセット。お、漫画もあるやん(笑)!)
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(テーブルの上には昔オモチャがイパーイ!マジもんの基地やで~)

「こんにちは~」
「お、今日はすいてるじゃん!ラッキー」

本当に少子化なの?と思う位、ひっきりなしにベースに立ち寄る子供達の多さにはビックリ!

店内中央に設置されたテーブルを中心としたフリースペースで、おしゃべりに興じたり、駄菓子(ブタメン・ペペロンチーノ含む)を食べたり、漫画を読んだり、けん玉はじめ昔遊びを得意げに披露したり・・・

ベース内で思い思いに自分達の好きな時間を過ごす子供達の邪魔にならないよう、駄菓子屋トークを繰り広げる筆者と店主(笑)。

初対面だったのですが、古くからの「盟友」と話している様な気がして、本当に楽しかったです!
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(手作りのスマートボール機。簡単そうに見えるけど、難易度高し。ハマるよ~)
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(タバコの自販機ならぬ、オリオンのミニコーラ系自販機(笑)。1回30円也)

基地らしく、店内はカッコいい+面白いが融合した独自のハイセンスな世界なんですよ。

1回100円、1列揃うと50円分(パーフェクトは500円分!)の駄菓子が買えちゃう手作り駄菓子屋ゲーム「スマートボール」や、1回30円でハズレ無し・何が出るかな×2?の小堺さんスタイルのシガレット自販機など盛り沢山。

さらにジャンプ黄金世代のキャラクターや特撮物のフィギュアに始まり、駄菓子屋と駄菓子の悲喜こもごもを描いた「だがしかし」からスペクタクルな手塚治虫先生の作品に至る漫画・フィギュアなど、多大なTPOに合わせて充実なラインナップ。

テレビ併設でスーファミまでできるんだから、子供達のみならず、イベント関係者や筆者の様な好事家なオッサン達も喜んで来店するのは自明の理ですよね(笑)
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(見てるだけで脳内にノスタルジー警報が鳴り響く)

「オープン当時は僕1人体制。打ち合わせや急な仕事が入ると店を閉めざるを得なかったんですよ・・・でも、妻にお願いして仕事を辞めてもらってベースに入ってもらったんです。感謝しかないですね。」

店を閉めてると聞こえてくる子供達の「マジかよ~」という涙混じりの声に、「できる限り店を開ける!」と言う、スマートかつ唯一の解決策が展開できているのも奥さんのサポートあってこそ。

そうそう。
奥さんはジャズ歌手としても活躍されており、お互いの持ち味を活かし夫婦二人で地域の仲間と一緒に様々なイベントを行っています。

御夫婦が楽しみながら駄菓子屋を経営する。
駄菓子屋に来て子供達が喜ぶ+それを見て親も喜ぶ。
住人達が楽しくなる事で、町自体が良くなっていく。

売ってよし・買ってよし・世間よしの現代版「三方よし」に他なりませんよね。
素晴らしや!駄菓子屋文化。
素晴らしや!ヤギサワ基地。
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(皆の寄せ書きがいつの日か大きなマントになり魔王を倒す・・・壮大なストーリー!)

「そうそう。土橋さんもここに「将来の夢」を書いてくださいよ!みんなに書いてもらった夢の欠片がいつの日かヒーローマントとなり、魔王を倒す!って言う物語ですので!」

ス・・・スゴイ。
壮大なストーリーですやん!

密かに心の中でそう叫ぶと、筆者も願いを込めて夢を書き込んでいたのは、言うまでもありませんね(笑)

陽が沈む時間まで子供達の笑い声が絶えないヤギサワの基地には、子供達の夢を背負って魔王に戦いを挑むヒーローが今日も「新たな夢」が加わってくれるのを今か今かと待ちわびています!

皆さんも、西武柳沢が生んだヤギサワの基地に遊びに行っては如何でしょう?

そして・・
少年(少女)時代の叶えられなかった夢をヒーローに託し、見えない明日という魔王に立ち向かう英気を養ってみてはいかがでしょうか?

ヤギサワベース アクセス
西武新宿線「柳沢駅」下車3分
東京都西東京市保谷町3-26-14