栃木県宇都宮市。

由緒正しく荘厳な下野国一の宮にして、市民からは「二荒さん」の愛称で親しまれる「二荒山神社」の別号、「宇津宮大明神」から名付けられたと言われる市名の由来!

実績・知名度共に全国NO1!!な宇都宮餃子だけが宇都宮プライドに非ず!

ジャズにカクテルなんでもござれ!
県下NO1の広域商店街「オリオン通り商店街」はその名の如く、真冬の夜空のオリオンの様にシャレオツな輝きを放ち、鬼怒川・田川・姿川が流れる美しき市域からは柔らかく加工しやすい大谷石(大谷寺)を産出、百人一首発祥地としても知られる人口約52万人、「百年先も誇れるまちを、みんなで」創り続ける北関東最大の大都市。
DSC_2257
(市の中心地に鎮座する「二荒さん」。市民に愛されているぞ!)

今回はその宇都宮市で戦後の混乱期に創業。

70年以上の歴史を有し、宮っ子達に愛され続ける駄菓子屋「パーマ屋文具店」を紹介します!!
PhotoPictureResizer_180413_110957859
(ガチャガチャと子供達の自転車が出迎えてくれる!いいね)

「パ・・・パーマ屋?だと・・・」

筆者同様、多くの人がその名を聞いて「なんで?」と思った事でしょう。

「隣のお店が、私の叔母がはじめた美容室でね。昔は『パーマ屋』って言ったのよ。それが名の由来ね(笑)。宇都宮市内でも一番古い美容室だと言われていて、当時はパーマをあてに来るお客さん(進駐軍も多かった)で大行列が出来ていたんですよ!」

名の由来を興味津々に聞く筆者に対す、優しくウェットに富んだ言葉で答えてくれたおばちゃん!
「パーマ屋」の2代目にあたります。
DSC_2244
(素敵な店内。身も心も童心に還っていくのに自分でも気づいたYO・・)
DSC_2242
(壁に貼られる新聞記事や雑誌記事。スゴイ量だよね~!!)

筆者が訪れたのは、ある週末の夕暮れ時の事。
店内では、「小さい頃からの常連さん」である地元中学生が二人、おばちゃんとかなり楽しげに話している所でした!

店名の由来を聞いた後に訪れた、「パーマ屋」のいつもの日常。

邪魔にならない様に筆者は一人、駄菓子を選んだり店内に貼られる記事を読んだりしていましたが、おばちゃんと中学生たちの間で繰り広げられる会話があまりにもハイセンスだったので、ついつい参戦してしまいました(笑)。

言葉巧みな中学生達。
口は少し悪いものの、なんだかんだで言葉の端端に宇都宮LOVEが感じられ、非常に好印象でしてね。

郷里を愛する心は家庭や学校、それに「パーマ屋」のおばちゃんに代表される、地域の人との関係性によって育まれる!って事を、改めて実感しました。
DSC_2237
(中学生プレゼンツ。イカ系駄菓子をストーブで焼く図なり!)

かつては店の奥に鉄板が置かれ、そこで「文字焼き(もんじゃ)」を提供していた「パーマ屋」。

「今はもうやってないのですが・・・」と、おばちゃん。

思い出の味と鉄板は、ここを巣立っていった子供達の「想い出」の中にしか存在しないのか・・・

と肩を落としかけた刹那、先述の中学生が「おばちゃん、イカ焼くよ~!」と、かって知ったる祖父母の家のキッチンが如く、手際よくストーブ上のアルミ箔の上にイカをオンしているじゃあ~りませんか!!

1本頂きましたが、これがまた最高にマイウ~で!
まさに「さかなは炙ったイカでいい」クオリティ。

「鉄板代わり?なのかな(笑)。子供達がオリジナルで色々と創ってますね。チーカマも美味しい!って子供達に人気です!他にもたこせん+マヨネーズなんかもやってますよ(笑)」

おばちゃん立ち合いの元なので安全性もバッチリ!
って、最高ですやん!
DSC_2240
(○○年前のおばちゃんの写真。今も同じ位若々しいけどね、実際)

ふと、駄玩具で占められる一角に目を向けると、若かりし日のおばちゃんの写真が飾られているのを発見!

「○○年前の写真(笑)。この頃の常連さん達、今では自分の子供を連れて来てくれるんだから。年取るわけよね(笑)」

昭和から平成、そして平成から・・・
鉄板⇒ストーブへと器機が変わろうと、変わらないもの。

それは、子供達のやる事なす事を優しく温かく見守る「パーマ屋」のおばちゃんの存在そのものなのでしょう!

宇都宮プライドの源泉・・・
「パーマ屋」でそれを垣間見た気がしました!


「パーマ屋文具店」アクセス
東武宇都宮線「東武宇都宮」駅 徒歩5分
栃木県宇都宮市中央本町1-20