市町村の中では大阪市(人口約270万)を抑え日本NO1の人口約370万を擁し、東京23区に迫る18区の恋人も濡れるシャレオツな街角(行政区)を誇る湾岸都市横浜の1区・鶴見区。

薩英戦争の発端になった「生麦事件」の凄惨な記憶は鶴見区民にとっちゃ過去の物。

石原裕次郎さんの墓所があり、分かりやすい説法で市民に滅法愛されている曹洞宗総持寺や、シャレオツブリッジNO1の横浜ベイブリッジ+鶴見つばさ橋に見守られし港湾エリアの景観はお見事!

「実はここ、川崎なんじゃ?」と一度は思った+大黒ふ頭でカッコつけた事がある(であろう)約29万の区民と、悠々流れる鶴見川を中心に古き良き横浜の風を色濃く残す街。
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(鶴見区民に『本山さん』と親しまれる総持寺。曹洞宗だぞ!!)

今回紹介する駄菓子屋は、2013年に京急線「鶴見市場駅」そばにOPEN。

いまや子供達のみならず、地域の住人や御高齢者の方々にとって安らぎの場となっている「こどもの店」です。
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(鶴見市場駅より歩いてすぐの場所にある。目立つよね~)
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(コーヒーに紅茶など、カフェも充実。ここにたまりたいよね~!)

筆者が訪れたのは、冬にしてはポカポカ温かな或る日の夕暮れ時の事。

店内では、幾人かの妙齢の貴婦人方がコーヒーやココアを飲みながら楽しそうに談笑している所でした。

そう!
「こどもの店」に来るお客さんは、子供達だけではないんですよ~。
いい意味で店名に反してますよね(笑)

楽しげに話すその輪の中心にいたのが、「地域の皆の居場所つくりをしたい!」との思いから店を立ち上げた今年(2018年現在)72歳になる、おばちゃんでした。
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(清潔さとレトロさが見事に調和した店内。相当のこだわりを感じる)

「コンビニやスーパーにはない駄菓子を置いて、子供達に飽きが来ない様に心掛けてます!良く見てますからね、子供達は。凄いですよ!!」

と、奥から出て来てくれた店長である旦那さん。
おばちゃんと共に楽しい駄菓子屋ライフを満喫されている様で、とっても見事な夫婦っぷり。

イイね~!!

「駄菓子屋って本当に儲からないですよ(笑)でもね、利益うんぬんよりも、毎日来てくれてコーヒー飲みながら談笑してくれるご近所さんや、子供達からパワーと元気貰ってますからね。本当にありがたいです。」

そう言っては顔を見合わせて笑う御二人の姿に、「地域社会を支えてきたのは、こういう人達なんだよなぁ・・・」と改めてその存在のありがたさを実感しました。
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(夫婦はここに立ち、美味しいコーヒー・ココアを皆にふるまう!)
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(打合せ、思い出話、他愛もないおしゃべり・・ここで繰り広げられる!)

子供達と地域の御高齢者達。
顔も知らない仲だった地域住人同士の交流。
〇〇教室・〇〇カフェなどを通して生まれた絆。などなど。

おばちゃんもおじちゃんも、開店当初は想像していなかったでしょう。
「こどもの店」を起点に末広がりに繋がっていく人々の絆。現在も進行形です!!

「お兄ちゃん(筆者の事ね)さあさ、ここ座って。冷めないうちに飲みなさいな。」
テーブルで優雅にコーヒーを飲みながら談笑していた「かつての美女軍団」に優しく言われて筆者、お言葉に甘えてコーヒー頂いちゃいましたよ(笑)

「こどもの店」の繋がりに入れた気がして嬉しかったなぁ~。

ありがとうございましたね、皆さん。
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(掲示板には各種お知らせや連絡事項が張られてるぞ!要チェックや!)

「専門家の目から見て、うちの駄菓子の感じはどうですか?近場に駄菓子屋ってあるものですかね?横浜周辺にあれば、行って勉強とお近づきになりたいです。」と、楽しい話の中には勉強熱心な一面も。

地域と共に歩み続ける心意気、子供達を飽きさせない不断の努力、他の駄菓子屋から学びたい+交流を持ちたいという向学心etc・・・
何をとっても、おじちゃん・おばちゃんの人柄が象徴されているようです。

「駄菓子屋を勉強・応援してくれる人がいるだけで、スゴく嬉しいし励みになります。ありがとう。お体に気をつけてね!」

店を出る際、御二人が筆者にかけてくれた言葉。

駅へと向かう道すがら、鶴見に吹くハマ風がとても温かく・優しく感じたのは、ポカポカ陽気だったからだけじゃないはず!

大人も子供もOK!
皆さんも、ハマの温もりを感じに「こどもの店」に遊びに行かれてはいかがでしょうか!

「こどもの店」アクセス
神奈川県横浜市鶴見区市場大和町8-1
京急本線「鶴見市場」駅 徒歩3分