埼玉県春日部市。

当地出身の鎌倉武士・春日部氏に起因する、何とも男らしい地名の由来!

市の中心部「春日部駅」周辺は、伝統工芸品桐箱・桐箪笥の職人が多く集まり腕を競いあった旧日光街道の宿場町・粕壁宿と重なり、大凧揚げで有名な北葛飾郡庄和町を平和裏に組み込む事に成功し、市域を絶賛拡大中。

クレヨンしんちゃんの舞台としても、お笑いコンビ・アンタッチャブルのザキヤマ(山崎弘也氏)の出身地としても知られる人口約23万人、歴史と文化とユーモアセンスが融合した独特の祭りを大切に後世に伝え続ける街。
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(普通にクレヨンしんちゃんに会える街・春日部)

今回はその春日部の中心地にあり、市民達の「オラがデパート」だった百貨店・ロビンソンの(現在は匠大塚)近く。
歴々の春日部っ子達に愛され続ける駄菓子屋ゲームの金字塔とも言える素敵なお店、「金子商店」を紹介します。
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(白が基調の建物。床屋のマークが目印)
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(入口を開ければ、駄菓子屋ゲームの姿がキラリ!素敵~。)

昭和33年(1958年)創業。
今年93歳(2018年現在)になる生涯現役を地で行くおばちゃんは、春日部っ子のグランドマザーとも言える存在です。

では早速店内に入ってみましょう!
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(番台スタイルの駄菓子売り場はとても珍しい!禁煙も遵守なり)
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(往年の名作・カーレースももちろん現役走行中。ブルルル~!)

「昔は錦糸町・業平(ともに東京都墨田区)や蔵前にもよく仕入れに行ってたのよ。だから下町は分かるわよ~」
突如として現れ、駄菓子屋を研究しているという怪しい男(筆者の事だよ♡)の出身地が東京の下町エリアと知って、共通の話題を見つけてくれては話に彩りを加えてくれた方は、おばちゃんの実の娘さん。

おばちゃんと助っ人でもある娘さん二人で店を切り盛りするが「金子商店」流。
ほのぼのするな~。
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(名物のおでんは土・日・月のみの販売!県外からもこれを求め客が来るぞ!)

子供の頃、少ないお小遣いを握りしめ、これで空腹を満たした春日部っ子も多いはず!

そう。
これとは「金子商店」の名物・おでん!美味いだけじゃなく安い!

子供達の懐事情を考慮した価格設定に裏打ちされたおばちゃんの優しさと、多くの子供達が紡いできた「セピア色の想い出」達が秘伝の出汁となってしみ込んでいるが如く。

最近では曜日限定の土・日・月だけの販売ですが、大人になった春日部っ子だけじゃなく、遠く県外からもこの味を求め、お客さんが訪れるそうです。

寒さの厳しいこの季節、今週末も多くの人が食べに行ってんだろうなぁ・・・
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(10円系の当たり付駄菓子の人気はすさまじい!ここで社会を学ぶんだ!)
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(クジと駄玩具も絶賛スパーク中!お小遣いの範疇で当たりを引き寄せろ!)

「子供達から元気をもらいながら、体が動く内は店を続けていきたいですね。」とおばちゃん。

その言葉を優しく受け止める様に、おばちゃんの隣で頷く娘さん。

「どうぞ」と出された温かなお茶を飲んだからじゃないな~。
この胸に灯ったぬくもりは・・・

御二人に別れを告げ、店を出ようとする際、「俺達には挨拶なしか(笑)。また遊びにこいや!!」と、4~5はあろう、駄菓子屋ゲーム達が筆者に語り掛けてくれた気がしました。

「今度子供達を連れてきて、君達を体験させるからさ。『多くの負けの上に当たりがある』って当たり前すぎる事実を、教えてあげてくれよな!」

心の中でそう呟き、店を後にしました。

夕暮れ染まる粕壁宿の街道筋は、何とも言えない慕情感に包まれているのでした。

「金子商店」アクセス
埼玉県春日部市粕壁東2-2
東武スカイツリーライン・東武アーバンパークライン「春日部」駅 徒歩10分