愛知県稲沢市。

年に一度のハレの舞台は裸で入り乱れろ!!!

桜の名所でもある尾張大國霊神社(通称・国府宮神社)で開催される「国府宮はだか祭」は天下の奇祭として全国区の知名度を誇り、旧東海道(宮宿)と旧中山道(垂井宿)を結ぶ旅情心をくすぐるナイスネーミングな美濃路の宿場町(稲葉宿)として栄えた旧市内は、銀杏生産全国トップの祖父江町・平和町と合併⇒木曽川をはさんで岐阜県と接する様になった、人口約13万6千人を擁する町。
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(町中に突然現れる大鳥居。一気にHollyな気持ちに包まれる・・)
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(歴史と伝統が育んだ奇祭は全国区!国府宮神社の偉容!)

今回は、稲沢駅より徒歩7~8分程度。
稲沢東小学校のすぐ横で、創業70年以上の歴史を誇る駄菓子屋「加藤商店」を御紹介します。
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(チュリオの自販機とゲーム機、そして全体の雰囲気がカッコいい!)

筆者が訪れたのは、春の日差しが心地よい或る日のお昼時の事。

以前、当ブログの読者の方から「加藤商店」の事を教えて頂き、いつか行きたいと!!と思っておりました。

出張中に少し空き時間発生+主要客先の最寄り駅という事も手伝って、いてもたってもいられなくなり、気付いたら馳せ参じていたって言う訳です。

遠目からでも一目でわかる、紅白がかったチュリオの自動販売機と駄菓子屋ゲームの存在に胸はドキドキ。
高鳴りが止まらないッス。
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(駄菓子と駄玩具とのバランスがとても良い!土間もイイ!!)
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(アイスBOXもあるのかぁ~!夏食べると本当に美味しいよね、アイス!)

伝統的な土間造りの妙(日本家屋って本当に機能的!)で、外より幾分も涼しい店内。
駄菓子・駄玩具のみならず、アイスに飲料、そして数台のゲーム機が出迎えてくれます。

「ス、スゲーなぁ・・・」
思わず感嘆の声を上げる筆者に気付き、奥から出てきてくれたのは3代目となる御夫婦!

初代はおじちゃんの祖父母で、店を創められた直後は戦後の混乱期の事です。
とても御苦労された事でしょう・・・・

時を経て。
今や近隣の子供達、少し離れた地域の子供達はもちろんの事、自分達の住む町に駄菓子屋がなくなった大人や、かつて「加藤商店」で育ったかつての子供達が遊びにくる程、みなに愛される駄菓子屋になりました!

「夏場は、風船アイスがとても人気ありますね。次郎丸プール帰りに、大勢の子が食べに来てくれますね。」
そう優しく微笑みながら話してくれたおばちゃんの姿が印象的です。

子供達の事を、ずっとこの笑顔で見守り続けたのでしょう。
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(駄菓子屋ゲームも絶賛稼働中!早速やりたくなったぜ!!)

多くの駄菓子メーカー・問屋が軒を連ね、「駄菓子の里」として名高い名古屋市・西区で仕入れをしているという「加藤商店」。

仕入れ先とのつながりもお客さん同様に大切にされている御二人ですが、店内で眩い輝きとポンピングな音色をスパークさせ続けるゲーム機も大切にされています。

「壊れてしまうと直してくれる業者が無くなりつつあるって聞きますしね・・・だから壊れない様に子供達にも優しく扱ってもらっていますね。みんな協力的ですよ」と、おばちゃんニッコリ。痺れましたわ!
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(あの頃は、みんな夢中になってプレイしたよね!今からでも遅くない、やるか!)

「昔はこの辺りにも何軒か駄菓子屋があったんですがねぇ。近隣地域にも同じ事言えるんですが、ほとんど無くなってしまって・・・。だからなのか、懐かしいからなのか、遠方からの大人のお客さんもよ~来られるんです。子供達の為にも、そうした大人達の為にもね、体の続く限り頑張っていきたいですねぇ(笑)」と今日一の笑顔で話してくれたおばちゃん。

なんちゅーステキな駄菓子屋なんだ~!!

日々の忙しい喧噪から離れ、ホッコリと心が和んだ「加藤商店」訪問記でした!

「加藤商店」アクセス
JR東海道本線「稲沢」駅 徒歩7分
愛知県稲沢市長野町731-2