長野県松本市

稀代の名将・武田信玄公が夢の跡。
かつては深志城と呼ばれた荘厳でビューティフルな国宝・松本城 

宿場町・城下町として栄えた市域に約24万人(県下NO2の人口)が居住。
上高地・美ヶ原などの名山に囲まれ(岳都)、日本一古い小学校である開智学校や国立・信州大学に恵まれ(学都)、音楽家が一堂に集うセイジ・オザワ松本フェスティバルが開催される(楽都)など、岳・学・楽の三拍子がキラリと輝く事から「三ガク都」と称される、信州信濃が誇る美しき国際観光都市。
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 (荘厳で美しきシルエット。国宝・松本城は天下の名城也!)
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 (空・山・川の絶妙なコントラスト。田川より見る信州信濃の真骨頂!)

空気もご飯も旨い美味い!
今回は、その松本市・筑摩で創業50年以上の歴史をもち、代々の筑摩っ子達に愛され続けている駄菓子屋「海野(うんの)菓子店」を紹介します。

余談ですが。
今年(2016年)の大河ドラマ「真田丸」で脚光を浴びる長野県。主役を務める真田家の出自は海野家。
そしてなんと!!「海野菓子店」のルーツを遡れば真田家と関係あり!との事。
これが胸躍らずに入れようか??のう、源次郎!ハイ兄上!
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 (胸躍らせながら辿り着いた店先。ワクワクが止まらんね!)

林業大国・長野の面目躍如とも言える、木製品の風格が漂う入り口付近。
激シブな木製のベンチ・椅子・・・・・ここには、多くの子供達の思い出が詰まっているんだろうなぁ~。

店内でおばちゃんと話して、外に出れば車を気にせず、この椅子に腰かけて駄菓子をほおばり、友達同士で楽しくおしゃべりしてたんだろうなぁ…………

小中学生だけじゃなく、部活帰りの高校生達も。
「海野菓子店」に来ることがライフワークそのものになっているのも頷けますよね!

さあさ、店内に入ってみましょう!
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(胸弾ませながら開けた扉。ドキドキが止まらんね!)

扉を開けば広がってくる魅惑の世界。まさに駄菓子ワンダーランド。

「配置がとてもシャレオツ。そして何より、スゴイ駄菓子の量だなぁ・・・」と一瞬で童心に還り、頻りに感心している筆者に対し、満面の笑顔で「懐かしいですかね?ゆっくり見て、ゆっくり選んでくださいね」と言いながら出て来てくれたおばちゃん。

ありがとうございます、おばちゃん。
お言葉に甘えて、ガッツリ見させてもらいまっせ!(笑)
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(とてもキレイに陳列されててね。選ぶのがメチャクチャ楽しいのよ!)
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 (種類も豊富!子供達はお小遣いの範囲内で我慢を覚える!)

駄菓子を選びながらも、どこからか?感じる圧倒的な存在感!
それは正面上部に飾られし、「海野」と書かれたダルマ群より放たれる、ハンパない熱視線でした・・

その立派な姿を見て、歴史オタクの筆者は前述の「長野と海野。もしかして?」と思って聞いてみて、「ビンゴ!!」だったって訳。

改めて思います。すごく立派なダルマですなぁ・・・・
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 (店と子供達を見守る様に置かれるダルマ様々。貫禄がスゴイ!)

筆者の事を最初、「主人がずっとコーチをしていたサッカークラブのOBが来てくれたのかと思った!!」と言うおばちゃん。

それもそのはず。
今は亡きおじちゃんが、永年コーチを務めた名門サッカーチーム、その名も「筑摩イレブン」。

イレブンから巣立っていった後も子供達は、進学や就職で松本を離れる前に立ち寄ってくれたり、帰省中にフラッと顔を出してくれたり、折に触れ訪ねてくれるのだとか。

子供達の成長を楽しみにしていたおじちゃんは、店内の至る所に歴代のイレブンとの写真やチーム宛の感謝状を張り、それを眺めては、彼等の成長した姿に想いを巡らせていたのだとか。

その想いを今でも大切にしているおばちゃんの優しさと、亡きおじちゃん(コーチ・監督って言った方がシックリくるかも?)への恩義を忘れぬイレブンの気持ちに、思わずグッときましたね・・・・
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 (クリソツなおじちゃんの絵。よく特徴掴んでる(笑)とおばちゃん)
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(天井にまでびっしり!卒業した後も訪ねてくるイレブン達。いいね~)

もちろん、サッカー少年・少女だけではなく、「海野菓子店」には多くの子供達(かつての子供達)が遊びに来ます。

豊富な種類の駄菓子はもとより、おばちゃんとする「おしゃべり」も大きな楽しみの一つ。

実に筆者も、周辺の移り変わりに始まり、子供達の変化、駄菓子の趣向の変化、そして松本の歴史に至るまで、様々な事をおばちゃんから教えてもらいました。

そんなおばちゃんと話していて感じるのは、歴代の子供達との思い出を非常に大切にしている!と言う事でした。
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 (イカ系の駄菓子はお父さん達のツマミに大人気。筆者も好物)
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 (金額をはじくのはそろばんを使用!手先を使うのは良い事!)

「このそろばんで一緒に計算してくれる子もいれば、少ないお小遣いで一生懸命駄菓子を選ぶヨチヨチの小さな子も来てくれます。そうそう、親になって自分の子供を連れて来てくれる子達を見るのも楽しみ!そうした子達、みんなの為にも元気な内は続けて行きたいですね。まだ少しはもつ(大丈夫)かしらね(笑)。」

そう言って笑うおばちゃんの温かみ・優しさに触れている内、Like a狩人的に「サヨナラはいつまでたっても、とても言えそうにありません」状態に陥る筆者。

しかし、すんでのところで「6時半頃の(あずさ○○号)で私は私は信濃から旅立ちます!」と帰りの電車を思い出し別れを告げると、おばちゃんは「道中、気を付けてくださいね!」と店の外まで見送ってくれました。

「海野菓子店」を出て少し歩いた春まだ浅い信濃路で、ふと足を止めて顔を上げれば、眼前に広がる夕焼け小焼けに染まる美しき山々。

良い街だなぁ・・・

しみじみ感傷に浸ると共に、駅へと向かう踵は、そのスピードを上げ始めるのでした。

「海野菓子店」アクセス
JR篠ノ井線・松本電鉄上高地線「松本駅」 徒歩15分
長野県松本市筑摩2-28-6