埼玉県三郷市。

かつて二郷半領を呼ばれた地名から(郷)を、東和村・早稲田村・彦成村の合併した三村から(三)の字をとって名付けられ、シャレオツな新三郷ららシティを囲うよう悠々流れる緑豊かな江戸川・中川・大場川と、車がブーブー駆け抜ける外環・産業道路とがアクロバティックに共存。

読書を通じ、郷土の歴史・文化に誇りを持ち、人と人との絆を深めよう!という素敵な目標「日本一の読書のまち」を推奨中な人口約13万5千人。
読んで読んで読みまくれ!市民諸君!!!な町。
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( 武蔵野を疾走するJR武蔵野線と江戸川の競演が激シブ)
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(三郷の事がよ~くわかる看板を見たけりゃ、「三郷」駅前へGO!)

今回はその三郷市の早稲田地区、市立丹後小学校の校門前に店を構える今年(2015年現在)で33年の歴史を持つ「文具の太陽」を御紹介します。
※以下・太陽堂(タイヨー堂)と記載。詳細は後述。
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 (入り口付近は子供達のたまり場!車の心配がない安全地帯)
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(子供達はこのゲーム機の前で、駄菓子を食べたり話したり!)

「太陽堂」の入り口に近づくに連れ、徐々に聞こえてくる子供達の楽しげな笑い声・話し声。

入り口に置かれた10円ゲームを中心に、上は声変わりし始めた中学生(変声期は音程が狂うからカラオケ行く時は気を付けるように!)から、下は小学校の低学年に至るまで。
学年を問わず、子供達が仲良さそうに遊んでいる(話している)ではありませんか!

こうした年齢混在の顔馴染み関係が築かれるのも、駄菓子屋が持つ貴重な要素なのでしょうね。店内に入る前から胸が高鳴ります!
さ、お待ちかね。早速入ってみましょう!
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 (夏場は冷蔵庫が大活躍!凍らせたゼリーなどは超重宝!)
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 (充実の品揃えの駄菓子。チョコ系は溶けるから夏場は無いぞ!)

「元々は文房具をメインで扱っていて、店名も「文具の太陽」だったんです。徐々に駄菓子を置くようになってね。それで、誰がつけたか不明だけど、今ではみんな「太陽堂(タイヨー堂)」って呼んでますね(笑)」と、店のニックネームについて楽し気に話してくれたおばちゃん。

「太陽堂」の30年以上の歴史の中で、多くを学び巣立っていった各世代の子供達。
ニックネームという「不文律の共通認識」を、世代を超えて自然と受け継いでいったのでしょう・・。素晴らしや!

それにしても、店内は子供達がひっきりなしに入ってきては駄菓子を選び買っていきます。

そして、その一人一人に声をかけ、今日の出来事・近況報告を優しい笑顔で、時にソフトな厳しさをみせなつつ受けとめ、なにかしら会話をしているおばちゃんの姿に、筆者は感銘を受けました。
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(スーパーボールくじが相当人気沸騰だったぞい!)

「子供達と同じ目線でいてあげたいからね。友達同士、学校、家庭でもね。何かあってもウチには気軽に来れるように。そういう居場所である様に心掛けてます。まあ、悪さしたらスゴく怒るけどね!!(笑)」。
チャキチャキの言葉遣いと裏腹に、とても優しい目をしながら、子供達と会話をする想いを語ってくれました。

子供達が自分の意思で気軽に来れる近所の居場所。
そういう場所がある事自体が、子供達だけではなく、町にとっても地域にとっても親や学校にとっても、ありがたく、貴重な事なのですね。はい。

「太陽堂」の名の通り、おばちゃんが放つ温もりは、まるで太陽の様。その魅力に引き連られて、遊びに来る子供達は、まるで太陽の周りを公転しまくる惑星の如く。

いつまでも子供達をその優しい光で照らし続けてくださいね!

「太陽堂」アクセス
JR武蔵野線「三郷」駅 徒歩20分
常磐自動車道「三郷スマート料金所」車10分
埼玉県三郷市早稲田5-6-3