東京都調布市。
Do You Remember 租庸調(そようちょう)?
人口約22万。新選組局長・近藤勇の出身地としても知られるこの地の名は、律令制度下の税金システム租庸調のうち特産物を納める調を布で納めた事に由来し、清らかな名水と悠久の歴史を持つ「深大寺 HP」と、食通をも唸らす、その名を冠した「深大寺そば」はメジャー級。
ぜひとも行きたい調布駅前(京王線)の天神通り商店街は市内を舞台にした「ゲゲゲの鬼太郎」のモニュメントで彩られ、作者であり妖怪と人間の共存を目指している水木しげる先生を名誉市民に迎えるなど、妖怪も「ゲゲゲの女房」も一緒に優しくほほえんでくれる街。

(駅前ロータリーならぬ駐車場。やるねぇ!つつじヶ丘駅前!)

(激シブな富士見街。おいしい食堂もあるよ!)
今回は、その調布市・つつじヶ丘にある駄菓子屋「渡辺駄菓子店」をご紹介します。
御年88歳(2015年現在)、嫁いできて早70年。
つつじヶ丘の子供達だけではなく、住民みんなに愛される、優しく元気なおばちゃんのいる温かな駄菓子屋です!

(渡辺駄菓子店はマンションの入口部にある珍しい駄菓子屋)

(お店と自販機の間をすり抜けると見えてくる「渡辺駄菓子店」)
筆者が訪れたのは2月の寒風が吹き荒ぶも快晴のある週末。
「寒いから中に入って座ってください」と店内に招き入れてくれ、色々と話を聞かせてくれました。
ジンジンと凍てついていた筆者の体を溶かしてくれたのは、優しいおばちゃんの温かな心。
そして興味深い話でした。

(駄菓子が置かれた棚には、子供達が思い出を刻み付けている!)
おばちゃんが生まれ育ったのは、温泉地としても豪雪地帯としても有名な長野県・野沢温泉。
真冬に大雪が降ると、家から一番近い道まで行くのにシャベルでエイホラ雪掻きしなければならない程で、幼い頃のおばちゃんの冬場の日課は「雪掻き」だったそうです。
10代後半(戦時下ですね。戦争の話、もっと聞いておけばよかったなぁ・・)で調布に嫁いできて、当初はお義母さんと「うどん屋」を営んでいたそうですが、お義母さんの他界後に駄菓子屋を始めたとの事です。

(万引きはただちに警察へ!と、子供達が書いてくれたんだね!)
そんなおばちゃんはつつじが丘の人気者。
話を聞かせてくれてる最中に近所の子供達が買いに来て、元来招かれざる大人である筆者がいたことに緊張したのか?おばちゃんに甘える様にくっついていたのが印象的です。
子供達が帰った後、おばちゃんから子供達が涙目ながらに言ってくれた言葉を教えてくれました。
1軒、また1軒と近隣の駄菓子屋が廃業していく中での言葉。
「僕たち、他に行く所ないんだから、おばちゃん・・・やめないでね・・・」と。

(子供達が書いた絵のプレゼント。おばちゃんの宝物)
「そう言ってくれる子供達の為にも、死ぬまで駄菓子屋を続けていこうと思ってます。」とニッコリ優しく微笑みながら話してくれたおばちゃん。
そんなおばちゃんの想いが子供達にキチンと伝わっているのでしょう。
店の中には、子供達の感謝の言葉や書いた絵(大変よくできました)が飾られていて、おばちゃんへの感謝・愛情がその全てからスパークされていました。
子供達はやがて大人になり、次代の子供達を育んでいきます。親子で一緒に「渡辺駄菓子店」に来る事だってあるでしょう。そうしたサイクルこそ、つつじが丘で愛され続ける所以なのです。
甘える様に抱きついてくる子供達が、大人になるまで。おばちゃん、元気で店を続けていってくださいね!
「渡辺駄菓子店」アクセス
京王線「つつじヶ丘」駅 徒歩2分
中央自動車道「調布」IC・「高井戸」IC 車8分
東京都調布市西つつじヶ丘3-32-1
Do You Remember 租庸調(そようちょう)?
人口約22万。新選組局長・近藤勇の出身地としても知られるこの地の名は、律令制度下の税金システム租庸調のうち特産物を納める調を布で納めた事に由来し、清らかな名水と悠久の歴史を持つ「深大寺 HP」と、食通をも唸らす、その名を冠した「深大寺そば」はメジャー級。
ぜひとも行きたい調布駅前(京王線)の天神通り商店街は市内を舞台にした「ゲゲゲの鬼太郎」のモニュメントで彩られ、作者であり妖怪と人間の共存を目指している水木しげる先生を名誉市民に迎えるなど、妖怪も「ゲゲゲの女房」も一緒に優しくほほえんでくれる街。

(駅前ロータリーならぬ駐車場。やるねぇ!つつじヶ丘駅前!)

(激シブな富士見街。おいしい食堂もあるよ!)
今回は、その調布市・つつじヶ丘にある駄菓子屋「渡辺駄菓子店」をご紹介します。
御年88歳(2015年現在)、嫁いできて早70年。
つつじヶ丘の子供達だけではなく、住民みんなに愛される、優しく元気なおばちゃんのいる温かな駄菓子屋です!

(渡辺駄菓子店はマンションの入口部にある珍しい駄菓子屋)

(お店と自販機の間をすり抜けると見えてくる「渡辺駄菓子店」)
筆者が訪れたのは2月の寒風が吹き荒ぶも快晴のある週末。
「寒いから中に入って座ってください」と店内に招き入れてくれ、色々と話を聞かせてくれました。
ジンジンと凍てついていた筆者の体を溶かしてくれたのは、優しいおばちゃんの温かな心。
そして興味深い話でした。

(駄菓子が置かれた棚には、子供達が思い出を刻み付けている!)
おばちゃんが生まれ育ったのは、温泉地としても豪雪地帯としても有名な長野県・野沢温泉。
真冬に大雪が降ると、家から一番近い道まで行くのにシャベルでエイホラ雪掻きしなければならない程で、幼い頃のおばちゃんの冬場の日課は「雪掻き」だったそうです。
10代後半(戦時下ですね。戦争の話、もっと聞いておけばよかったなぁ・・)で調布に嫁いできて、当初はお義母さんと「うどん屋」を営んでいたそうですが、お義母さんの他界後に駄菓子屋を始めたとの事です。

(万引きはただちに警察へ!と、子供達が書いてくれたんだね!)
そんなおばちゃんはつつじが丘の人気者。
話を聞かせてくれてる最中に近所の子供達が買いに来て、元来招かれざる大人である筆者がいたことに緊張したのか?おばちゃんに甘える様にくっついていたのが印象的です。
子供達が帰った後、おばちゃんから子供達が涙目ながらに言ってくれた言葉を教えてくれました。
1軒、また1軒と近隣の駄菓子屋が廃業していく中での言葉。
「僕たち、他に行く所ないんだから、おばちゃん・・・やめないでね・・・」と。

(子供達が書いた絵のプレゼント。おばちゃんの宝物)
「そう言ってくれる子供達の為にも、死ぬまで駄菓子屋を続けていこうと思ってます。」とニッコリ優しく微笑みながら話してくれたおばちゃん。
そんなおばちゃんの想いが子供達にキチンと伝わっているのでしょう。
店の中には、子供達の感謝の言葉や書いた絵(大変よくできました)が飾られていて、おばちゃんへの感謝・愛情がその全てからスパークされていました。
子供達はやがて大人になり、次代の子供達を育んでいきます。親子で一緒に「渡辺駄菓子店」に来る事だってあるでしょう。そうしたサイクルこそ、つつじが丘で愛され続ける所以なのです。
甘える様に抱きついてくる子供達が、大人になるまで。おばちゃん、元気で店を続けていってくださいね!
「渡辺駄菓子店」アクセス
京王線「つつじヶ丘」駅 徒歩2分
中央自動車道「調布」IC・「高井戸」IC 車8分
東京都調布市西つつじヶ丘3-32-1
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