埼玉県・加須市。

関東平野に覇を唱えんとすれば、かなりのベスポジを絶賛キープ中。
人口約11万人、県最北東部の利根川を挟んで栃木県(栃木市)・茨城県(古河市)・群馬県(板倉町)と県境を接する場所に位置し、こいのぼり生産量日本一の文化と歴史を誇る激シブな町。

※ちなみにマンガでおなじみ「高校アフロ田中」の舞台となっっているのも加須市(花咲周辺)。
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 (東武スカイツリーライン「加須」駅の雄姿。シブいぜ)

今回は、美しい田園風景が広がる加須市・高柳地域で、東京オリンピック前回大会より少し前の昭和37年(1957年)に創業した「かどや商店」(以下・かどや)を御紹介します。
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 (ガチャガチャと無造作に置かれた自転車のコントラストが最強)

筆者が訪れた或る日の夕暮れ時。
「かどや」のおばちゃんは店内に腰掛けて、近所のおばちゃん達とお茶の真っ最中。

「今は入りずらいな・・少し間をおくか・・」と思った刹那、地元の子供達が数人「ワーワー」言いながら吸い込まれる様に店内に入っていったので、「すわっ」とばかりに筆者も「かどや」に雪崩れ込みました。
近所のおばちゃんと入れ替わる様に、今度はその子供達が「かどや」のおばちゃんの話し相手になったのは言うまでもありません。
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 (味のある店内。駄玩具の種類も豊富、見てるだけでウキウキ)

都会でも田舎でも、もちろん郊外でも。
子供は基本的に人懐っこいもの。

本来招かれざる者であり、「駄菓子屋を巡って旅してる者」と言ういかにも怪しげな大人(おっさん)である筆者に対しても、にこやかながらも辛辣な質問の嵐。
ふーぅ。子供とのやり取りは、楽しいけれどちょっと疲れるぞなもし。
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 (広い店内には昔ながらの家が放つ貫禄が漂う)

そんな子供達とも、近隣の住民とも、対面で毎日毎日話をしている「かどや」のおばちゃんに(すべての駄菓子屋のおじちゃん・おばちゃんに言えますが)リスペクトを禁じ得ませんね!

この辺りの今昔物語をおばちゃんに聞いた後に「最近はどうですか?」という筆者の質問に対し、おばちゃんは「最近は登下校の際に来てくれる高校生の数も減ったし、ここいらの小学生も本当に少なくなった。だけど、大人も子供も地域の人が気軽によれる様に元気な内は頑張りたい!」と話してくれました。

すばらしいですね。おばちゃんのこうした思い!
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(年季が入った味のある家具も駄菓子屋の魅力の一つ)

筆者が幼き頃(昭和50年代)は、隣近所のおじちゃん・おばちゃんはもちろんの事、駄菓子屋・本屋・和菓子屋(隣が食堂になっていて、さらにそこのうどんが激ウマだった)・銭湯の番台に座るおばちゃんに至るまで、自分の祖父母世代との交流(挨拶やちょっとした話)が自然と行われていました。

今はどうでしょうかね?

隣近所の人との交流はもちろん、挨拶すら交わさないのが日常。
マニュアル対応の売り手VS無言の買い手。
先生・家族位しか知ってる(よく話す)大人が回りにいない子供達・・・

筆者は少子高齢化の大問題は税制でも晩婚化以前に、子供以上に多いお年寄りと子供世代の関係の断絶だと思っていて、その打開策(地域の交流・社交場としての機能。空き家対策・ボケ防止・犯罪予防etc・・・)の一端として駄菓子屋を挙げているのです。

と少し横道に反れましたが、地域のみんなが気軽に寄れる憩いの場を守り続ける駄菓子屋「かどや」。
皆さんも一度訪れてみてはいかがでしょうか?

「かどや商店」アクセス
東武スカイツリーライン(旧・伊勢崎線)「加須駅」 徒歩15分
東北自動車道「加須IC」下車 車15分
埼玉県加須市下高柳787