埼玉県越谷市。

古くは日光街道の宿場町として栄え、今では「国民健康保険」発祥の地として知られ、東武スカイツリーライン埼玉エリアの屋台骨を渋く支え続ける街。

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 (今回はある高校とそれに寄り添う駄菓子屋の物語)

今回はその越谷市にある県立越谷北高等学校(以下・北高)と共に歩み、在校生・卒業生各々の胃袋と心を満たし続ける駄菓子屋「肥田商店」を御紹介します。

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 (春の日差しと青のテントの映え方が神々しくもある)

北高の創立は昭和44年(1969年)4月。「肥田商店」の創業は同じく昭和44年6月。
その歴史は文字通り「共に歩み続けている」と言っても過言では無いでしょう。

創業当初は文房具・学芸品メインでしたが、現在は地域の子供達はもちろんの事、青春真っ盛りの北高生の空きっ腹をもカバーすべく駄菓子・菓子パンを豊富に取り揃えています。

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 (卒業生には思い出深きたまり場、在校生は今を大事にね)

「肥田商店」には卒業生達の来店記念ノート(現在2冊目に突入)なるものが存在します。
これは卒業後に「肥田商店」のおじちゃん・おばちゃんに会いに訪れる現在は大人の階段を登り続ける元・北高生達が、ガラスの階段を下りてきて青春時代の想い出をいっぱい書き綴った、ペニー・レイン的ノートです。

卒業生達が、高校時代の大切なファクターとして「肥田商店」をいつまでも忘れず、おじちゃん・おばちゃんもまたそれをなにより大切にしている、温かな関係。思わず筆者も胸アツです。

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 (想い出がいっぱいな一冊のノート。想いは遥かなメモリー)

北高は各界で頑張る著名人を多く輩出(今を時めくある芸能人も含む)しています。

「結婚を報告に来る子もいれば、道に迷った時にふいに来る子もいる。なんとなくわかるんだよねぇ・・・でも今がどうあれ、みんな子どもみたいなもんだから誰が来てもうれしくなるよね。元気になってくれればなおさらに」少し照れながらも、おじちゃんはそう言ってくれました。

成功も失敗も関係ない。ALLウェルカムというこのスタンスは素晴らしい!
苦しい時、道に迷った時にあの頃に立ち戻れるきっかけをくれる駄菓子屋が残っている事は羨ましい限りですね・・・

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(駄菓子・駄玩具の種類はかなり豊富。見てて楽しい)

在校中はもちろん、卒業後も喜怒哀楽をぶつけ合えるおじちゃん・おばちゃんがいる「肥田商店」。

「過去を振り返るな」とか「結果結果」というしか能が無くなってきた似非グローバリズムの潮流に少し疲れた卒業生の皆さん。「古きを訪ね新しきを知り」に想い出深き「肥田商店」に帰ってみては如何でしょうか?


「肥田商店」アクセス
東武スカイツリーライン「せんげん台」駅徒歩20分
埼玉県越谷市大泊524-28


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