2013年の取材当時は95歳で現役!
とても御元気で溌剌とされていたおばちゃん。
廃業されたことを確認いたしました。

長きにわたり、墨田区の下町っ子たちに愛され続けた杉山菓子店。
本当にありがとうございました。そしてお疲れさまでした。

以下・過去記事(2013年当時)です。

東京都墨田区・八広。

荒川と隅田川に挟まれる下町のデルタ地帯、未だに古い町並み・細い路地と温かな人情が各所に残るスカイツリーのお膝元・墨田区内の中で、末広がりなハッピーな名前とハイカラさんも通りそうなハイレベルの迷宮組曲な路地を残す町。
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  (ハイカラさんも思わずジルバを踊る古い町並み。)

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 (激シブな長屋も健在。それもあっちこちに)

今回はその八広で創業約50年。
そしてなんと・・・店を切り盛りする元気で優しいおばちゃんは今年で95歳(平成25年現在)!大戦前後に壮年期を送った戦争の生き証人で今なお現役、「杉山菓子店」を御紹介します。

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 (ガチャガチャがイカス!配置が素晴らしい)

それにしても御年95歳と言うだけでもすごいのに、今なお現役とは頭が下がりまくりです・・・
筆者が今まで廻ってきた経験上、毎日子供を相手にしている駄菓子屋のおばちゃん・おじちゃんは年と裏腹に元気な方が多いのは事実ですが、正直95歳とは最高齢。

超高齢化社会に突き進んでいる現在、高齢者が元気に頑張れる何かしらかのヒントが駄菓子屋には詰まっている気がしてなりません。

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 (今なお元気なおばちゃん。元気の秘訣は?)

おばちゃんの元気の秘訣は「人と触れ合う事」そして「人様に感謝をする事」。
戦争前の女学生時代にバレーボールの選手として活躍していた話や、戦時中の話、昭和40年代~50年にかけての毎日100人以上の子供達を相手にしていた話など、万冊の書物を読むに等しい貴重な話をしてくれました。

そして、一つ一つ話し終えるとおばちゃんは「聞いてくれてありがとうございます」と必ず言ってくれました。「ありがとう」と言わなくてはいけないのは筆者の方なのにね・・・

おばちゃん、本当にありがとうございました。

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 (フライング駄菓子。見てても面白い)

筆者が子供の頃に通っていた駄菓子屋は今ことごとく無くなってしまいました。
しかし思い出は残り、時にちょっとした飲み会で、時に同窓会で、必ずノスタルジーな回顧録として登場し、場のみんなを一緒に少年時代へと誘ってくれます。

壊れゆく地域社会の中で唯一老幼を直接つなぐ場として、家や学校以外での生きた教育の場(現代の寺子屋)としての役割以外にも、いつまでも心に残る「同郷のランドマーク」として駄菓子屋の重要性には異論の余地も無いと思います。

駄菓子屋の数が徐々に少なくなっていく中、おばちゃんがいつまでも元気に現役で頑張ってくれている「杉山菓子店」。

幼少時通った人たちも、駄菓子屋に子供を連れていきたい大人達も、駄菓子屋関係者各位も、それぞれの思いを胸に伺ってみては如何でしょうか?


「杉山菓子店」アクセス
京成線「曳舟」駅・東武亀戸線「小村井」駅 徒歩6分
東京都墨田区・八広2-34



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