茨城県笠間市。

古くから(社伝では661年建立)日本三大稲荷のひとつ笠間稲荷神社の門前町として栄え、笠間焼など伝統工芸を大事にしつつ、昨今では岩間町・友部町をマッスルドッキングし市域を絶賛拡大中。古きと新しきをコネクトする、茨城県の県庁所在地・水戸市の隣に位置する街。

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 (笠間稲荷神社。歴史と風格を感じる佇まい)

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 (こじんまりした中に貫禄あり。JR笠間駅)

今回はその笠間市の稲田地区にある駄菓子屋「宮窪商店」を御紹介します。

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 (思わず目に留まるカラフルなテントが渋い!)

栃木県小山駅と茨城県友部駅を結ぶJR水戸線に九十九折しながらも並走する国道50号線上に「宮窪商店」はありました。
今年で創業60年目。
東京から訪れた筆者に対しおばちゃんは、実の孫が来たかのように優しく接してくれました。

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 (地方の駄菓子屋は生活雑貨も共に扱う店が大半)

歴史と文化に彩られた笠間市も、全国共通の悩みである若者の減少・子供の減少→学校の統廃合の波はハンパないとの事で、事実「宮窪商店」の周りの小学校も中学校も無くなり、近所に住む子供達はバスに乗って登校しているそうです。

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 (地域の中で老幼を直にコネクトするのが駄菓子屋の重要な役目)

子供の減少に伴い、店内にあったアイスBOXが数年前に姿を消しましたが、地域の子供達と昔から続くおばちゃんとの心のやり取りはいまだ健在です。

「くっださいな!」と筆者が滞在中に何人も子供が店に入って来ては、元来招かれざる客である大人の筆者に対しても屈託のない笑顔であいさつをしてくれました。

それにしても「くっださいな!」というノスタルジアな言葉に筆者も思わず笑顔がこぼれましたね、ハイ。

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 (「くっださいなぁ」・・・久しぶりのI Miss You)

「その場所にいつものおばちゃんがいる」という安心感。それこそ、見知らぬ大人の筆者に向け、子供がくれた笑顔の根底にあるものなのだと思いました。

この安心感を創っていくには相当の年月と営みが必要になります。今日本の子供に必要なことは学力でもエコと言う名のエゴでもグローバルな考え方でも英語でも何でもなく、安心感を与えてくれる「いつものおばちゃん・おじちゃん」なのではないでしょうかね?


帰り際、「宮窪商店」のおばちゃんは筆者を店の外まで出てくれ、車で発信するまで見送ってくれていました。

なんだか小さい頃自分の家に帰る筆者を、その小さな背中が見えなくなるまで見送ってくれていたおばあちゃんを思い出し、少しウルッとしてしまいました。

とにかく、茨城県の笠間市には歴史と伝統とは別に、人の心を鷲掴みにする温もりが今も生き続けていました。

「宮窪商店」アクセス
JR水戸線「稲田駅」徒歩8分 「笠間駅」徒歩25分
北関東自動車道「笠間西」車5分
茨城県笠間市稲田3357

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