東京都江東区・辰巳。
辰巳・豊洲・東雲一帯は、江戸前よろしく・元は東京湾だったエリアで、今や再開発のメッカと目され超高層のマンションやシャレた店が軒を並べるセレブなベイサイドとして発展を続けています。但し、辰巳を除いてですが・・・

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 (辰巳から豊洲エリアを臨む。猿と〇〇は高い所がお好き。)

元埋立地に戦前・戦後からの住人達の住居が次々とディベロッパーに買い漁られ、街が原型をなくして行く様を琵琶法師に弾き語りしてもらいたいのは私だけじゃないはず・・・

かたや運河を挟んだ辰巳地区は言いますと
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 (辰巳の団地群。デジカメ駆使しても昭和の色は消せやしない。)

この団地群は「都営辰巳一丁目アパート」と呼ばれ、5階建てのNOエレベーターの古い建物が60数棟ならび(住んでいない棟もある)住民の高齢化率はハンパない。

その団地内で遠くに買い出しに出れない高齢者の為の商店街(元は違ったろうに)「たつみ商店街」は異質なオーラを放っていました。
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 (商店街入口の看板。どのような商店街が形成されているのだろうか?)

看板の矢印に沿って行ってみると。

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 (団地内に形成されたたつみ商店街。異質な空間。)

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 (店の数は10店舗程度だろうか?結構な買い物客の姿も。)

日本各地には高度経済成長期に建てられたこうした団地群・団地内商店街が無数に存在します。
当然当時はこのようになるとは思いもしなかったと思いますが、15年程前から団地の将来に対する危機感(高齢化・老朽化etc)の意識が高まりながらも、行政は手を打ててないのが現状です。

手を打ててないのか打たないのか?
答えは後者。団地を無視して、運河を挟んだベイエリアの東雲地区に超高層・最新設備の公務員宿舎が今年竣工したのは記憶に新しい所であります。
まったくふざけた話です。

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 (モラルハザードも著しい・・・家まで我慢セヨ。)

たつみ商店街・都営辰巳一丁目アパートを見ていると、今問題視されてきている都内の空き家・空きテナント問題も10年後いや5年後にはどうしようもない所までいってしまう恐怖を感じてしまいます・・

あなたのそばで暮らせるならば辛くはないわこの東京砂漠・・・・

前川さん・・今やあなたがいても俯かないで歩いていけない東京になってしまいました・・・

砂漠は緑を飲み込んで拡大していきます。そして砂漠化は多くを産みだします。
空き家・独居問題・無縁社会・ワープア・マスコミの劣化etc

次に飲み込まれる緑とは、日本そのものなのかも知れません・・・・・・・


ので、みんなで心の植林をしていきましょう、それしかないですから・・打開策は。